ホーム > 教育研究所 > 気になる1冊 > 書評:小島宏の気になる1冊その863

教育研究所

書評:小島宏の気になる1冊その863

「信濃教育 第1574号平成30年1月号」 (信濃教育会 定価:400円)


 平成30年4月から道徳科の授業が,文部科学省検定教科書を使用して本格的に開始される。さて,具体的にどのように進めて行ったらよいものか戸惑っている向きもないわけではない。本号では,現場の危惧に応えるかのように「特別な教科道徳を考える」(道徳科)である。理論(テーマ論文)&実践報告と,充実した内容で,自校流・自分流の道徳科の授業づくりに役立ちそうである。

 巻頭論文「考え,議論する道徳の実現と子どもたちの良さを認め,励ます評価(改訂のポイント,目標・内容・指導・評価・学習指導の改善,道徳科の主体的・対話的で深い学び,道徳科の評価の具体的な在り方)」国立教育政策研究所教育課程調査官浅見哲也,テーマ論文「特別の教科道徳の全面実施を前にして(道徳科の誕生,道徳科の授業と改善,道徳科の充実のために求められていること)」元関西学院大学教授横山利弘,実践報告「自分で考え,自ら学び,共に高め合うことができる「特別の教科道徳」の時間を目指して」穂高東中学校道徳教育研究推進委員会,「どれだけ「向き合う」ことができるか―教科化に向けた実践と,私が大切にしたいこと―」北安曇野松川中学校北沢賢悟,「毎日が道徳」下伊那上郷小学校内川舜也,「やっぱり発問だ!~楽しい道徳編~」諏訪金沢小学校倉嶋紗綾子,「特別の教科道徳に向けての授業改善」佐久青沼小学校荻原秀崇と,教室に根ざした具体的な内容で学ぶことが多い。