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書評:小島宏の気になる1冊その865

吉新一之著・瀧山たきこイラスト「新・教師の秘伝~主体的・対話的で深い学びの実現~」(自費出版 「教師の秘伝」で検索でき,著者と質疑応答も可能)


 実は,少し前に「教師の秘伝」で検索し,本書の基になる情報を得て,内容の具体的でわかりやすく実践的で,教育愛に満ちたものであることに感激して,多くの先生方に紹介(もちろん川崎市立川崎小学校長吉新先生の秘伝として)し喜ばれている。

 若手の先生方に基本を身に付けるために,ベテランの先生方に経験と識見・技術を再確認するために,一読をお勧めしたい。

 内容の構成は次のようになっている。
1「話し合いを成立させる6つの手立て(ハンドサイン,相互指名,発言の仕方,聴き方など6項目)」,2「話し合いができる集団づくりの手順(話し合いができる集団作りの手順,発言しやすい課題で話し合いの練習など4項目)」,3「課題をどうするか(5つの課題,学習課題の例)」,4「話し合いの進め方(4つの話し合いの進め方,話し合う時の教師の留意点など6項目)」,5「主体的・対話的で深い学びの実現(深い学びの実現,論理的思考とは,対話と相互作用を大切にした授業など7項目)」,6「単元をつくる」,7「3つの視点からの集団づくり(3つの視点からの集団づくりとは,話し合いで主体的に考えを深めていく集団など4項目)」,8「個性が輝く集団づくり(生活の問題解決の話し合い,個性が輝く集団づくり)」,9「質問コーナー)」,10「教師の秘伝ホームページ」,11「終わりに」と,イラスト付きで見てわかり,読んで納得のすぐれものである。