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教育研究所

書評:小島宏の気になる1冊その875

「月間プリンシパルPrincipal2018年3月号」(学事出版 本体:680円)


 校長先生の「講話」の手助けと「見識」を高める専門誌である。この時期は,校長先生は,卒業式の「はなむけの言葉」で頭の中はいっぱいである。

 今月号の特集は「未来に向けて旅立つ卒業式」で,時宜を得たものである。

 論文「校長式辞―子供たちに伝える本気のメッセージ」都留文科大学教授原和久,例話「巣立ちゆく皆さんへ」札幌市立幌西小学校長大室道夫,「名前に込められた思い」雲仙市立雲仙小学校長木村日登生,「生きるとは,限りなき挑戦である」北見市立上常呂中学校長奥山るみ子,「最高の幸せを求め,最高の人生を!」一宮市立浅井中学校長山田貞二,「こつこつと明るく元気に!」愛知県立角田支援学校長佐藤文雄と,自分流の式辞のヒントになる。

 3月の講話の例話は,小学校向け「全校朝会」福岡市立西紋小学校長野口博明,京都市立洛央小学校長藤森里子,「修了式」柏市立富勢西小学校長谷口智,宇和島市立吉田中学校長西村久二夫,港区立青山中学校長福井正仁,「3年生を送る会」江戸川区立小岩第三中学校長蓮沼千秋,保護者向け「懇親会前のテレビ放送」前掲野口博明,「卒業式前後の保護者会」前掲山田貞二,「保護者会」前掲福井正仁,教師向け「職員会議」前掲蓮沼千秋と,必要な場面が網羅されている。

 さらに,校長学コーナーの「企業の働き方改革は,なぜ,どこに力を入れているか」妹尾昌俊,「教育課程が有する役割・機能」黒川雅子,「校長のリーダーシップが学校力を高める」高階玲治,学校講和関係コーナーの「マネジャーは物事を正しく行うが,リーダーは正しい物事を行う」北原琢也,「ベストセラーの極意から何を学ぶか」鈴木茂と,多くを教えてくれる。