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教育研究所
書評:小島宏の気になる1冊その883
「学校における働き方改革に関する緊急対策の策定並びに学校における業務改善及び勤務時間管理等の取組の徹底について(通知)」(文部科学省平成30年2月9日)
現在,働き方改革が議論されている。これは,学校の働き方改革に関して,文部科学省が,都道府県及び政令都市の教育委員会に対して,中教審の「中間まとめ」を踏まえ,具体的に取り組むようにという趣旨で通知したものである。
宛先である都道府県及び政令都市の教育委員会は勿論のこと,区市町村教育委員会や関係諸機関,各学校も熟読玩味して,学校(教師)の働き方改革を実質的に実現する方向で考え,実行していきたいものである。
内容は,1「学校における業務改善について」,2「勤務時間管理の徹底及び適正な勤務時間の設定について」,3「教職員全体の働き方に関する意識改革について」と,働き方改革を推進する方向付けを示している。参考になるので,ぜひ目を通していただきたい。
なお,別添として,「学校における働き方改革に関する緊急対策(平成29年12月26日文部科学大臣決定)」:<1.業務の役割分担・適正化を着実に実行するための方策,2学校が作成する計画等・組織運営に関する見直し,3.勤務時間に関する意識改革と時間外勤務の抑制のための必要な措置,4.「学校における働き方改革」の実現に向けた環境整備,5.進捗状況のハック等>が添付されており,合わせてごらんになると働き方改革の方向性が一層明確になる。
さらに,別紙1<中教審「中間まとめ」検討事項①~⑭>,別紙2<平成30年予算案の働き方改革に関する予算措置情報>も付いている。
学校目線から見て,「これは学校現場が分かっていない...」と言う部分がないわけではないので,クリティカル・リーディング&クリティカル・シンキングが重要であると思われる。