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教育研究所

書評:小島宏の気になる1冊その904

「PRINCIPAL月刊プリンシパル2018年4月号」 (学事出版 本体:740円)


 4月ともなれば,入学式の式辞が気になるものである。それに呼応して,今月号の特集は「心に残る入学式」である。

 特に小学校の入学式は,子供にとっても保護者にとっても最大のイベントである。もちろん,中学校の入学式も,当の生徒が自分の成長ぶりを自覚する絶好の機会であり,記念すべきスタートの日である。

 内容は,論文「子供たちの心に響く式辞づくり」埼玉県宮代町教委指導主事武政光江,例話「3つの「あ」を大切に」草津市立草津第二小学校長北島泰雄,「かけがえのない子供の健やかな成長を願って」富士宮市立柚野小学校長水村裕子,「かけがえのない光輝くオンリーワン」長野県大鹿村立大鹿中学校長増田正,「自主性・主体性のある中学生になってほしい」港区立御成門中学校長石鍋浩,「声さわやか心ゆたか体げんき」長野県松本ろう学校長洞沢佳久で構成されており,参考になる。これらをヒントに自分流の素敵な式辞にしてほしい。

 <校長学コーナー>では,「これだけは知っておきたい教育法期の話「学校教育と法律主義」~法律杉を正しく理解するために~」東京理科大学非常勤講師加茂川幸夫,「校長は職員への発信に神経を注がねばならない」真岡市教育委員会教育長田上富男,「新学習指導要領の導入・実践のキーポイント―新教育課程実施への共通項探し」教育創造研究センター所長高階玲治など充実している。

 さらに<今月の例話>は,小学生向け「1学期始業式」桑名市立星見ケ丘小学校長山田義昭&大阪市立古市小学校長松本容子,「1年生を迎える会」中野区立江原小学校長福田豊,中学生向け「1学期始業式」田川市立鎮西中学校長楠木達也&南房総市立富山小・中学校長高栁聡&渋谷区立広尾中学校長山本茂浩,保護者向け「PTA総会」大阪市立古市小学校長松本容子,「保護者会・PTA総会」渋谷区立広尾中学校長山本茂浩,教師向け「4月冒頭の職員会議」中野区立江原小学校長福田豊&熊本県菊池市立旭志中学校長岩根俊治と,学校の実態に応じてアレンジすれば使えるものばかりである。