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教育研究所
書評:小島宏の気になる1冊その941
平野久著「タンパク質とからだ―基礎から病気の予防・治療まで」(中公新書 本体:800円)
人間のタンパク質は数万種類あり、生体機能の制御に大きな働きを果たしている。だからたんぱく質の異常が病気を引き起こしており、この異常を修復できれば病気の治療が可能になるということである。著者は,医療機関の関係者や一般の素人,さらに高校生や大学生に「からだのはたらきを制御するタンパク質」について理解を深めてほしいと願っている。(「はじめに」より忖度)
本書を読んで、科学性がちょっぴり高まったような気になった。たんぱく質の摂取が大切だという意味が少しわかり、タンパク質に関心が高まり、今後の食生活に生かしていこうと思った。
第1部「タンパク質とは何か(第1章タンパク質とはどんなものか7節、第2章からだの中のタンパク質の基本的なはたらき7節、第3章タンパク質の存在量はどれほどか6節)」、第2部「からだの中のタンパク質の種類とはたらき(第4章タンパク質はいくつあるか7節、第5章からだの全タンパク質のマップを作る8節)」、第3部「タンパク質で健康を守る(第6章タンパク質で病気が予防できる2節、第7章タンパク質で診断する5節、第8章タンパク質の異常を治療する2節)」と、医学的・科学的に解説してある。粘り強くじっくり噛みしめながら読み進める必要がある。