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教育研究所
書評:小島宏の気になる1冊その948
「教育展望2018年5月号」((一財)教育調査研究所 本体448円)
本誌は,数少ない学校経営と教育活動に関する専門誌で,小冊子であるがその真面目な編集方針から根強い支持を受けている。
今号の特集は,「子どものいじめ・自殺問題と学校教育」で,次のような内容が取り上げられている。各学校が本気で「いじめ・自殺問題」に取り組み,子どもに平穏な生活を送らせる指導・対応のヒントがたくさん詰まっている。校長・教頭,教職員はもちろん教育行政に関わる方々にも一読いただきたい。
「最近の子供のいじめと自殺問題を問う」東京理科大学教授八並光俊,「子どものいじめ・自殺に対する教師・学校の問題点」白梅学園大学教授増田修治,「子どものいじめ・自殺の事後対策」神田外語大学客員教授嶋崎政男,「生徒指導の視点によるいじめ・自殺の防止対策」国研生徒指導総括研究官藤平敦,「LINE・ネットによるいじめ・自殺の実態と対策」千葉大学教授藤川大祐,「スクールソーシャルワーカーからの子どもの不登校・いじめ・自殺防止への提言」大阪府立大学教授山野則子,「東京都の学校における子どものいじめ・自殺対策」東京都教育庁教育監増渕達夫。
さらに,巻頭言「2030年以降を展望して」国研所長有松育子,提言「高校の新学習指導要領を読み解く」大阪体育大学教授工藤文三,教育フォーカス「中高生の英語力,政府目標に達せず―文科省が実施状況など調査―」教育ジャーナリスト渡辺敦史,「わたしはなぜ教育の道を志したか」国研名誉所員菱村幸彦,Viewpoint「復興小学校との歩み」台東区立東浅草小学校長伊藤悌夫,私の教育実践「品川区立品川学園の特色について―義務教育学校としての組織づくりと主な実践―」品川区立品川学園カリキュラム部長西野淳,なども充実していて多くを学び取れる。