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教育研究所
書評:小島宏の気になる1冊その950
「PRINCIPAL 月刊プリンシパル2018年6月号」(学事出版 本体:740円)
今月号の特集は,世をあげて議論されている働き方改革に焦点を当て「働き方改革と学校」である。学校が「子どもと向き合う時間」を確保し,「子どもに質の高い教育」を保障するためには,どのようにしたらよいものか,具体策のヒントを探り出してほしいものである。
特集の内容構成は,論文「教員の働き方改革に必要な管理職のリーダーシップ」日本女子体育大学教授青木純一,「校長が変われば学校が変わる」熊本県山鹿市教育委員会教育長堀田浩一郎。例話「<職員会議>学校における働き方改革は,意識改革から」前小金井市立南中学校長冨士道正壽,「<管理職・PTA・地域自治会研修会>学校支援コーディネーターと働き方改革」大田区立久原小学校長遠藤康弘,「<職員会議・教職員研修>民間人材を活用した部活動指導」前日本ウェルネススポーツ大学教授末吉雄二と,充実している。
恒例の「今月の講話」は,小学生向け<全校朝会>新谷公康・野口博明・森江里子,中学生向け<全校朝会>鈴木拓郎・<全校集会>大谷正敏・<運動会総練習の講評>古谷俊之,保護者向け<保護者全体会>森江里子・<PTA総会>冨士道正壽・<懇談会前のテレビ放送>野口博明,教師向け<ミニ研修会>野口潔人と,こちらも多様な例が紹介されていて参考になる。
なお,連載では「校長学コーナー」では「企業に学ぶ学校マネジメント-7つの行動から診断する校長の学び続ける力」妹尾昌俊,「校長のためのコミュニケーション・ストラテジー」吉田和夫,「新学習指導要領の導入・実践のキーポイント」高階玲治などが,「学校講話関係コーナー」では「ちょっといい話」秋元定憲,「校長講話・学校だより道場-緊急時における学校の対応を保護者に伝える」野口晃男などが,読み応えがあった。