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教育研究所
書評:小島宏の気になる1冊その978
「総合教育技術2018年7月号」(小学館 本体:1046円)
移行措置を的確(落ちなく,重なりなく)に,円滑(適切な時期に,どの学級・教科でも)に進めることは,文科省や教育委員会の通知だけでは結構はっきりしない(曖昧)面がある。かといって,教科書会社の資料に100%頼り切るのも...という気持ちもある。
今号の特集は「新学習指導要領における指導のポイント」で,文科省の教科調査官が執筆していて,移行措置を進める際の「ポイント」や「留意点」を端的に解説してあり,実際の「授業のイメージづくり」につなげることができる。
小学校「国語」菊地英滋,「算数」笠井健一,「社会」小倉勝登,「理科」鳴川哲也,「外国語」直山木綿子,「生活・総合」渋谷一典。中学校「国語」杉本直美,「数学」水谷尚人,「社会」濱野清・藤野敦・小栗英樹,「理科」遠山一郎・野内頼一・藤枝秀樹,「外国語」山田誠志,「総合」渋谷一典と,貴重なヒントがたくさん盛り込まれている。
さらに,特集2「外国ルーツの子どもたちにどう対応するか?(日本語と多文化共生の指導が必要なこの状況と対応)」,特集3は学校力・教師力を伸ばす「夏の研究会・研修会完全ガイド」,連載・新学習指導要領に対応!「今月の学校経営」と,充実している。