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教育研究所

書評:小島宏の気になる1冊その990

「リーダーズ・ライブラリー3」(ぎょうせい 本体:1350円)


 新学習指導要領の移行措置&完全実施に対応した次世代の学びを創る学校教育実践情報シリーズの第3弾で,学校経営に視点を充てている。

 したがって特集は,「Q&A 新教育課程を作る管理職の条件」で,次のように,執筆者も高い識見と豊かな経験を有する人たちで,示唆に富む内容がぎっしりである。

 <インタビュー>「アサーションで変わる人と職場―自分も相手も大事にするコミュニケーションを―」IPI=心理療法研究所顧問平木典子,<論考>「学校を取り巻く諸課題とこれからの学校経営」主税保徳,<Q&A>「Q1:学校経営:新学習指導要領が求める学校経営課題と経営戦略とは」大橋明,「Q2:組織マネジメント:チーム学校をどう作り上げて機能させるか」齋藤純,「Q3:教育課程:カリキュラム・マネジメントのPDCAに管理職はどうかかわるか」濱本かよみ,「Q4:危機管理:学校の危機的状況にどのように組織的に関わるか」鳥羽和殻,「Q5:家庭・地域との連携:信頼関係構築のために社会に開かれた教育課程をどう活用するか」森保之,「Q6:管理職のあり方・生き方:これからの教育のあり方と,管理職が身に付けるべき資質能力とは」主税保徳,「Q7:特別支援教育:差別解消法をどのように具体化するか」美谷島正義,「Q8:幼小中連携:幼小中連携を積極的に推進するための条件とは」石井信孝。

 この他,<教育スクランブル>「学校はLGBTとどう向き合うべきか」東優子,薬師実芳,遠藤まめた,<教育Insight>「ALとカリマネの事例共有へ文科省がサミット」,<連載>School Management「グランドデザインと個別計画の作成」天笠茂,「これからの授業の在り方と校務改善」高野敬三,「社会に開かれた教育課程づくりに向けて」猿樂隆,Jugyo kenkyu「学ぶ子供の立場で教材を見つめる」齋藤一弥,「大きく変わる中学校英語」管正隆,などなど学校づくりのヒントをたくさん見つけることができる。