



肺ほうでは,中に送られてきた空気と,表面をおおう血管の中を流れる血液との間でやりとりが行われます。空気と血液との間は約0.001mmの非常にうすいまくで仕切られていて,このまくを通して,酸素や二酸化炭素が受けわたされるのです。
肺に送られてくる血液は,私たちの全身を流れたもので,体に不要な二酸化炭素を多くふくんでいます。この血液は,肺ほうの表面を流れるときに,二酸化炭素を肺ほうの中に出して,かわりに体に必要な酸素を肺ほうの中の空気から取り入れます。こうして酸素を多くふくんだ血液は,肺から出て再び全身を流れます。また,二酸化炭素が多くなった空気ははき出され,新しい空気が吸いこまれて再び肺に送られます。