トドノネオオワタムシ
【アブラムシ科】

しょうかい
- ①成虫が見られる季節
- 秋 ~冬 ( 10 ~ 12 月)
「雪虫」とよばれる成虫が見られる季節 - ②見られる場所
- ヤチダモやトドマツなどの近く
(庭や公園、校庭 (主に北海道、東北地方)) - ③大きさ
- 3 ~ 4 mm
- ④食べ物
- 成虫:木のしる
よう虫:葉のしる - ⑤鳴き声
- (鳴かない)
体のつくり
- 成虫のおすの体は緑色ではねがなく、だいだい色に見える。めすは、時期によって、はねがあり、体が白いわたでおおわれているように見えることがある。
- たまごは、だいだい色でごはんつぶのような形をしている。
- よう虫は、おすが緑色で、めすがだいだい色に見える。
育ちやくらし
- たまごは、ヤチダモなどの木に産みつけられて、たまごのすがたのままで冬をこす。春にたまごからよう虫がかえる。このときかえったよう虫はめすのみで、ヤチダモの葉のしるをすって、はねのない成虫になる。はねのない成虫は、よう虫を産んで数をふやす。このよう虫からはねのある成虫があらわれ、夏にヤチダモからトドマツにいどうする。トドマツの根のしるをすった成虫は、よう虫を産んで数をふやす。秋が深まると、よう虫からはねをもった成虫があらわれ、今度はトドマツからヤチダモにいどうする。このとき見られるのが、「雪虫」とよばれる成虫である。「雪虫」は、ヤチダモなどの木におすとめすの成虫を産む。このおすとめすの成虫がこうびをして、ヤチダモの木にまたたまごを産む。
- はねのある成虫が見られるのは、6 ~ 7 月にヤチダモからトドマツにいどうするときと、10 ~ 12 月にトドマツからヤチダモにいどうするとき。6 ~ 7 月にいどうするときはあまり目立たないが、10 ~ 12 月にいどうするときは、白いわた毛をつけてふわふわととぶすがたが、まるで雪がふっているようにも見えるので「雪虫」とよばれる。また、北海道ではこのむれが見られると間もなく初雪がふるといわれている。
- ヤチダモ、トドマツにとっては害虫にあたる。