台風

しょうかい
特ちょう
- 夏から秋にかけて、日本には台風が近づくようになり、上陸することもある。
- 台風は、非常に発達した積乱雲の集まりで、うずをまいて進み、大雨や強風をもたらす。
- 台風は、日本付近では、北や東の方へ移動することが多い。
- 台風が近づくと、大雨が降ったり、強風がふいたりする。台風がもたらす風は、台風が近づくほど強くなり、台風の東側の方が強い。
- 台風は、日本のはるか南の海上で発生し、勢いを強めながら西や北の方へ移動する。そのあと、移動する向きを北や東の方に変えて、大雨や強風をもたらし、やがて勢力が弱くなる。
- 台風が通過したあとは、晴れの天気になることがよくある。
- 台風の中心には、雲のない部分がある。この部分を「台風の目(眼)」とよぶ。台風の目は、周りと比べて風が弱く、台風の目の下からは青空が見えることもある。台風の目の大きさは直径 20 ~ 200 kmある。
- 台風によって、洪水や山くずれなどの災害が起こることもある。また、台風がもたらす強風によって、ひ害が生じることもある。一方で、台風がもたらす雨によって水不足が解消されることもある。
もっとくわしく


- 海面の水温が高い熱帯地域の海上では、上しょう気流と、海からの大量の水蒸気によって発達した積乱雲が多数発生し、この積乱雲が集まって低気圧(熱帯低気圧)を形成する。日本の南側の海上で発生したこの熱帯低気圧のうち、最大風速が 17.2 m/s 以上になったものを台風という。
- 台風付近では、その中心に向かって大量のしめった空気が激しく流れこみ、中心付近に強い上しょう気流が発生する。これによって、広いはん囲にわたって積乱雲が発生し、強い風をともなった激しい雨が降る。
- 台風は、しだいに発達しながら北上するが、その主な進路は、時期によって異なる。夏から秋にかけて発生した台風は、初めのうちは東よりの風によって西に進むが、途中でへん西風のえいきょうを受けて進路を北東に変えて日本に近づくものもある。