星座絵をご覧ください。天高くあがったカシオペヤ座は,いすに座ってはいるものの逆さづりになっているように見えます。このようになったわけは,「北の家族の物語」をご覧ください。 さて,みなさんよくご存知のカシオペヤ座,Wの字形の星並びを見つけることは,それほど難しいことではないでしょう。その見つけ方について2つ書いてみましょう。
(見つけ方・その1)星座早見盤を使う。
 星座早見版の月日と時刻を合わせて,文字盤の「北」を下にして北の空を見れば,2等星と3等星でできたW字形(頭の上近くに見えるときは,M字形に見える。)を見つけられることでしょう。
(見つけ方・その2)はくちょう座の飛ぶ反対方向
 夏の星座・はくちょう座が見つかったら,はくちょう座の飛ぶ反対方向(くちばしのアルビレオから,しっぽのデネブの方)へ視線を動かしていくと,W字形が見つかります。天の川の見えるところでは,天の川に沿って北の方へ行けばよいでしょう。いて座付近の天の川ほど星の数は多くありませんが,カシオペヤ座も天の川の中にあるのです。双眼鏡で見ると,意外と星が多いのにびっくりするでしょう。
カシオペヤ座からの星座探し
<北極星>→
<hχ・二重星団>
 カシオペヤ座のお隣りのペルセウス座には,hχという散開星団が2つ集まった,双眼鏡で見ると大変美しい星団があります。これも,カシオペヤ座から簡単に探せます。カシオペヤ座ですから星の名前をカ・シ・オ・ペ・ヤとそれぞれすると,オとぺの星を結んだ線をペの方に延ばしていくと見つかります。
<M31・アンドロメダ大銀河>
 シとオの星を結んだ線をシの方向にのばしていくと,肉眼でも何かぼうっとした明かりの広がりを見つけることができます。これがわたしたちのいる銀河系のお隣りの大銀河,M31です。

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