3 「書き方のこつ」「伝え合う楽しさ」を知る=学習や日常で使いたくなる
(1)国語の学習を「底から」支える,三つの書く力
その1 言語活動の「どの過程で」「どのように」生かすのかがわかる
より読みやすいように書き表す技能は,書写で身につける
国語の言語活動例の過程において,書写の観点から,「わかりやすく書き表す」という狙いに焦点化して扱うことで,相手に伝える表現力を高めます。
その2
「言葉を書く」ことで書き方の定着を図る
「言葉」に重きをおく
「1文字の原理・原則」→「言葉で書く」→「他の言葉に広げる」サイクルが,書写力の日常化を確かなものにします。
その3
国語で学習したことを書写で「書いて味わう」
「文章を書く」ことで活用する
国語で学習した文学教材や伝統的な言語文化の教材を,書写で視写することで,内容をより深く味わうとともに,豊かな言語感覚を養います。

バランスのとれた教材選定
文学・説明文教材:8本
伝統的な言語文化の教材:6本
言語活動例:13本
漢字,平仮名の成り立ち:5本
※6学年を通した教材数
(2)他教科で活用するヒントが満載
「カリキュラム・マネジメント」に対応
子どもたちの学習活動は,「書く活動」であふれています。 身につけた書写力を,どの教科でも発揮できるように教材化することで,各教科において,書写と連携した学習を取り入れることができます。
各教科,バランスよく教材化しています。
レッツ・トライ
書写で学習した内容を,他教科や学校生活に生かすことをねらいとした教材です。
書いて伝え合おう
教材のねらいは「レッツ・トライ」と同様ですが,下書きから成果物の完成までの学習過程が理解でき,より日常化を図る構成です。
社会科の教材をもとに,書写でも同じ図版を掲載
(3)手紙・はがきが書ける子どもを育てる3つの工夫
工夫 その1
各教科や日常生活に密着した文例
国語科で学習した都道府県名を書く活動や,社会科で行くお店見学の礼状など,学校生活で活用できる場面を,徹底的に取材しました。
工夫 その2
相手意識を高める投げかけ
1相手意識と書式の関係を知ります。
2受け取る相手のことを考えた書き方ができるように,読み手の言葉を提示。
手紙を書くときの約束ごとは,相手を思いやる気持ちに基づいていることを,体験をとおして学ぶことができます。
工夫 その3
学年の発達段階に合わせて全学年で掲載
2年生は生活科で行う地域のかたへの招待状,6年生は「卒業を祝う会」の案内状など,発達段階に合った文例を,全ての学年で掲載しました。
- 1年 p.38 ありがとうカード
- 2年 p.27 年賀状,p.32 ありがとうパーティー招待状
- 3年 p.21 暑中見舞い,p.33 お店見学お礼の手紙
- 4年 p.28 敬老の日のはがき,p.46 学習発表会の案内の手紙
- 5年 p.42 工場見学のお礼の手紙,転任される先生への手紙
- 6年 p.38 卒業文集執筆お願いの手紙,「卒業を祝う会」の案内状