中学校社会
Q2 「専制政治」と「独裁政治」について
- p.42、86
質問
専制政治と独裁政治とは、どのように違うのでしょうか?
回答
専制政治は「専制」とも呼ばれ、強大な政治権力を持つ支配者によって、独断的に行われる政治体制のことです。
支配される側の国民の政治参加は認められず、支配者を選挙で選ぶわけでもありません。両者が身分的に区別されていた、前近代社会(中世ヨーロッパの君主制など)に多く見られました。
一方、独裁政治は「独裁制」、「独裁体制」とも呼ばれ、ある一個人、少数者、または一党派に絶対的な権力を持つことを、国民が認めた政治体制です。一般に、社会の混乱時や経済の困窮期に、国民の支持によって出現することが多く、形式上は民主政治に含まれるものと解釈されています。
そこで教科書では、p.42「人権思想の誕生と発展」のなかで専制政治を、p.86「民主政治で決めること」のなかで独裁政治を、それぞれ記述して説明しています。