中学校社会
Q3 「均衡価格」と「市場価格」について
- p.151、152
質問
「均衡価格」と「市場価格」は、どのような関係にあるのでしょうか?
回答
p.151の資料5で示したように、売り手と買い手による自由な競争が十分に行われている市場において、需要量と供給量とがちょうど一致する価格を「均衡価格」といいます。そして、実際に商品が市場で取り引きされるときの価格を「市場価格」といいます。
市場価格は、偶然に均衡価格より高くなったり低くなったりすることもありますが、その状態は長続きせず、やがては需要量と供給量の差が市場価格を動かすことによって、均衡価格へと導かれていきます(市場メカニズム)。つまり均衡価格とは、市場価格にとっての中心的な存在としての価格といえます。
以上の点をふまえ、令和3年度版以降の教科書では、均衡価格と市場価格それぞれの意味を正確にとらえることで、理論と実際の市場のはたらきについての理解が深まるように、詳しい解説をしています。