中学校社会
Q5 「イギリス・インド・清の貿易関係の変化」の図について-p.157
質問
「イギリス・インド・清の貿易関係の変化」の図で,19世紀前半の銀の流れを示す矢印が,円を描くように表示されているのはなぜですか?
回答
この図は,1830年ごろの「三角貿易」について示したものですが,このころの中国では,イギリスに輸出される茶などの代金として受け取る銀よりも,インドから密輸されるアヘンの代金として支払う銀のほうが,圧倒的に多くなりました。
この図では,アヘンの代金として支払われる中国の大量の銀が,東インド会社を通じてイギリスに流れたことを表し,貿易による利益としての銀が,最終的にどこに流れたのかを端的に示すようにしています。