中学校社会
Q5 「イギリス・インド・清の貿易関係の変化」の図について
- p.155(令和3年度版:p.157)
質問
「イギリス・インド・清の貿易関係の変化」の図で、19世紀前半の銀の流れを示す矢印が、円を描くように表示されているのはなぜですか?
回答
この図は、1830年ごろの「三角貿易」について示したものですが、このころの中国では、イギリスに輸出される茶などの代金として受け取る銀よりも、インドから密輸されるアヘンの代金として支払う銀のほうが、圧倒的に多くなりました。
この図では、アヘンの代金として支払われる中国の大量の銀が、東インド会社を通じてイギリスに流れたことを表し、貿易による利益としての銀が、最終的にどこに流れたのかを端的に示すようにしています。