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未来を切りひらく子どもを育てるために

教育出版の教科書は,学習のねらいを明確にして子どもが見通しをもって問題を解決していく姿を丁寧に表現しています。また,安全の徹底やデジタル技術の活用といったさまざまな教育課題にもしっかり対応しています。

未来をひらく子どもたちへ

理科の学習では,身のまわりの自然を対象にしていますが,人間にとって,自然は「意識によってつくられていないもの」といえます。

現代において,人間の「意識によってつくられた」社会の中で生活していると,合理的な意識の世界にどっぷり浸かってしまい,みんなが同じような考えになりがちです。しかし,世界には,「意識によってつくられた」社会だけではなく,その外側に「意識によってつくられていないもの」,つまり,自然があることを知り,自然のもっているさまざまな違いを知ることが,とても大切です。

未来をひらく子どもたちには,見つけた生き物をじっくり眺めたり,においを嗅いでみたり,聞こえてくる音に耳を澄ましたりして,そこからたくさんの不思議や面白いことを感じてほしい,そして,もっと自然と積極的に関わって,いろいろな違いを発見してもらいたいと思っています。

監修者:養老 孟司

1937年神奈川県生まれ。東京大学医学部卒業。博士(医学)。1995年に東京大学医学部教授を退官,1996年より2003年まで北里大学教授。東京大学名誉教授。 著書に『からだの見方』(筑摩書房),『唯脳論』(青土社),『バカの壁』(新潮社),『養老孟司のデジタル昆虫図鑑』(日経BP社),『逆さメガネで 覗いたニッポン』(PHP研究所),『遺言。』(新潮社) など多数。

新しい教科書の作成にあたって

私たちは,「子どもが未来を切りひらくために必要な力が身につく教科書」をめざし,その力を「教科等共通で育成する資質・能力」と「それぞれの教科等で育成する固有の見方・考え方」に大別して議論を深めました。また,「主体的・対話的で深い学び」の具体的な表現を検討しました。

 

今回の教科書では,問題解決の活動を進めるために必要な「思考のすべ」を位置づけ,「ある基準をもって比較する」「ある既習をベースに関係づける」といった「すべ」を子どもに獲得させながら,思考力,判断力,表現力を育成できるようにしています。

また,理科固有の見方・考え方に関しては,自然の事物や現象に対して「話型」を使って自分なりに視点や考え方を働かせる子どもの姿 を具体的に表現しています。

 

理科の学習指導が主体的・対話的で深い学びとなるように,主人公の子どもたちが「学習に目的をもつ」姿を表現して手本を示したり,観察・実験などの「結果を交流する」場面を設定して学級全体で学び合う環境づくりを示したりしています。そして,学習を振り返って自己の変容や成長を自覚する姿や他者との関係で自己の変容や成長を認知する場面を丁寧に扱い,子どもが深く学ぶことのできる展開のあり方を具体的に表現しています。

以上のように,検討を重ねて作成した新しい教科書で理科を学び,多くの子どもたちに「未来を切りひらく力」を獲得してほしいと願っています。

監修者 : ?屋 重樹

1949年三重県生まれ。広島大学教育学部卒業。博士(教育学)。1991年より1999年まで文部省初等中等教育局小学校課教科調査官。1999年より広島大学教授,2001年より広島大学大学院教授。2009年より国立教育政策研究所教育課程研究センター基礎研究部部長。2013年より日本体育大学教授。広島大学名誉教授。 著書に『理科の授業展開と新しい評価』(小学館),『小学校理科の学ばせ方・教え方事典』(教育出版),『新しい学びを拓く理科授業の理論と実践:小学校編』(ミネルヴァ書房),『なぜ,理科を教えるのか』(文溪堂)など多数。