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ホーム > 理科 > 新しい教科書の3つの特長 > Ⅲ さまざまな教育課題にしっかり対応した教科書

Ⅲ さまざまな教育課題にしっかり対応した教科書

①学習の安心・安全への配慮と学力の保障

安心・安全に学習を 安全指導や危険防止を徹底することで,安心・安全に学習ができます。

注意・危険マーク

危険防止を徹底する観点から「危険」マークを大幅に増やし,注意・警告をうながしました。

(「危険」マークの箇所数の新旧比較,平成27年度版 計99か所→令和2年度版 計143 か所)


▲ 4年 p. 193

1

温度計と試験管がぶつからないように,注意をよびかけています。

2

非常に冷たくなったビーカーに触って皮膚を痛めないように,危険な行動を禁止しています。

理科器具の使い方

初めて器具を使う場面に掲載し,手順を見やすいデザインにして,子どもが安全に器具を扱えるようにしました。


▲ 3年 p. 3 「虫めがねの使い方」

初めての野外観察で「虫めがねの使い方」を掲載し,安全に虫眼鏡を操作できるようにしています。


▲ 5年 p. 158「電流計の使い方」

初めて電流を測定する実験で「電流計の使い方」を掲載し,回路へのつなぎ方,目盛りの読み方,してはいけないことなどを丁寧に解説しています。

安全指導の特設ページ

初めて理科室で加熱実験を行う学習の前や,初めて複数の薬品を取り扱う学習の前には,安全指導に関する特設ページを掲載し,子どもが安全に学習に取り組めるようにしました。


▲ 4年 p. 136~137 「理科室で安全に実験しよう」

初めて加熱実験を行う学習の前に,理科室の基本的なルールや,加熱器具の取り扱いを説明しています。


▲ 6年 p. 172~173 「水溶液の安全な取りあつかい方」

水溶液の学習の前に,さまざまなトラブルを想定し,危険防止と,事故が生じた際の迅速な対応をうながしています。

「理科の安全の手引き」

教科書を開かなくても子どもの目にとまるように,各学年の裏表紙に注意事項を掲載することで,いつも安全を意識しながら学習を進められるようにしました。


▲ 3 年裏表紙「理科の安全の手引き」

▲ 4年裏表紙

▲ 5年裏表紙

▲ 6年裏表紙

編集部からひとこと!

  • 「危険」マークを大幅に増やし,安全指導や危険防止を徹底しました。
  • 裏表紙に「理科の安全の手引き」を設け,安全に対する意識を高めました。

教育出版の教科書では,子どもが安全・安心に理科の学習を進められます。

学力を保障する 「全国学力・学習状況調査」などで指摘されている課題に対応し,子どもが確かな学力をつけられる構成にしています。


平成30 年度の調査報告書では,正答率の低かった設問について,以下のような課題があると報告されています。

  • 予想が確かめられた場合に得られる結果を見通して実験を構想すること。
  • 実験結果をもとに分析して考察し,その内容を記述すること。
  • 実験結果からいえることだけに言及した内容に改善し,その内容を記述すること。
  • (学習した内容を)目的に合ったものづくりに適用すること。 など

結果を見通して実験を構想する力の育成

全ての学年のノート指導を通して,実験の前に(結果の見通し)を記述することを示し,子どもが実験を構想する力をつけることができるようにしました。


▲ 3年 p. 11「ノートのとり方」

1

各学年の巻頭にある「ノートのとり方」では,実験の結果を見通すことの大切さについて指導できるようになっています。


▲ 5年 p. 45

▲ 5年 p. 157

実験結果をもとに分析して考察する力の育成

全ての学年にわたって,結果を分析・考察する場面を設定し,結果をもとに,子どもが自分の考えを検証する力がつくようにしました。


▲ 6年 p. 184


▲ 6年 p. 186「結果から考えよう」

「水溶液」の単元では,実験の結果を考察し,自分の考えを修正しながら集団で学習を進める様子を丁寧に表現しています。

目的に合ったものづくりに適用する力の育成

ものづくりでは,利用する性質を明らかにして,子どもが目的に合わせて学習したことを適用する力がつくようにしました。


▲ 4年 p. 62~63「かん電池を使ったものづくり」

編集部からひとこと!

  • 「全国学力・学習状況調査」で指摘されている課題(見通す力や考察する力の育成など)に対応し,確かな学力が身につくように構成しました。

教育出版の教科書では,子どもの学力を保障し、確かな学力が身につきます。

②デジタル技術を使った新しい時代の学び

デジタル化への対応時代の変化に対応し,プログラミングを新たに取り上げたり,ウェブとの連携を強化したりして,ICT機器を活用した新しい時代の学びをサポートします。


プログラミング教育(プログラミングを体験しながら論理的思考力を身につけるための学習活動)に関する内容の取扱いについて,下記のような配慮事項が書かれています。

  • 児童の負担に配慮すること。
  • 学習上の必要性や内容との関連付けを考えて,位置付けること。
  • 身近な生活でコンピューターが活用されていることや,問題の解決には必要な手順があることを理解すること。

プログラミング教育

見開き2ページでコンパクトに示し,子どもの実態や学校の実情に合わせて弾力的に扱えるように表現を工夫しました。


▲ 6年 p. 212~213「チャレンジ」

「電気の利用」の単元では,もっとも汎用性の高いプログラミング言語Scratch を紹介し,具体例をもとにプログラムを学習できます。

ウェブとの連携の強化

新しい試みとして,教科書の内容と関連のあるコンテンツを集めたウェブサイト「まなびリンク」を開設しました。教科書に「まなびリンク」マークやアドレス(QRコード等)を付すことにより,教科書とウェブとの連携強化を図っています。


▲ 3年 p. 8
「マークのせつめい」

▲ 5年 p. 55
「コンテンツ掲載箇所」

1アクセス方法

「まなびリンク」サイトにアクセスしやすいように,各学年の巻頭にQRコードやURLを掲載しています。

2コンテンツ掲載箇所

コンテンツがあるページには,ページ番号の横に「まなびリンク」マークをつけています。

● 器具の使い方 [動画]
● 「わくわくサイエンス」[PDF資料]
● リンク集 [ウェブリンク]

【まなびリンク】5年「双眼実体顕微鏡の使い方」

ICT機器の活用場面の紹介

全ての学年にわたって,タブレットの活用場面を具体的に示し,ICT機器を積極的に活用した学びのあり方を紹介しました。


▲ 3年 p. 57

3年や4年の学習では,タブレットで写真をとり,記録する方法を紹介しています。


▲ 5年 p. 129

5年や6年の学習では,タブレットで動画をとり,実験を振り返る方法を紹介しています。

編集部からひとこと!

  • プログラミング教育を見開き2ページでコンパクトに表現しました。
  • 「まなびリンク」サイトを開設し,教科書とウェブとの連携を強化しました。

教育出版の教科書は,デジタル時代の新しい学びをサポートします。

③理科の学習の面白さと有用性の実感

学びの有用性私たちの生活と科学技術や自然環境との関わりについて,学習内容と関連する豊富な事例を取り上げ,理科の面白さや有用性が実感できます。

科学技術との関わり

さまざまな場面で学習内容と関連する最先端の科学技術を豊富に紹介し,理科の学びが社会に役立っていることを実感できるようにしました。


▲ 5 年p.216~217「広がる科学の世界」

各学年の特設コラム「広がる科学の世界」では,最先端の科学技術などを取り上げ,子どもたちが未来に夢をもてるようにしています。

該当箇所:4年p.230~231「天の川の正体は!?」/5年p.216~217「海水をろ過して飲み水を取り出せる!?」/6年p.224~225「0.1mm より小さいミドリムシが地球を救う!?」


▲ 4 年p.64「科学のまど」

「電流のはたらき」の単元では,「科学のまど」で最新の燃料電池自動車を紹介しています。


▲ 5 年p.222 ~ 228「気象ミニずかん」

巻末の「気象ミニずかん」では,科学技術の発展によって得られるようになったさまざまな気象情報について,子どもたちが活用できるように丁寧に解説しています。

自然環境との関わり

生命を大切にする心をはぐくみ,環境保全の重要性に気づかせるようにして,人間と自然との関わりについて,幅広い視野がもてるようにしました。


▲ 3年 p. 46

▲ 5年 p. 53

飼育や栽培を取り扱う際には,「地球となかよし」マークを関連する内容に付して,生き物の生命を大切にする心を養えるようにしています。


▲ 6年 p.216~223
「人の生活と自然環境」

「人の生活と自然環境」の単元では,子どもたちが環境を保全することの重要性に気づけるように構成しています。


▲ 6年 p.230~236
「環境ミニずかん」

巻末の「環境ミニずかん」では,さまざまな環境保全の取り組みを具体的に紹介し,子どもたちの自発的な活動をうながしています。

編集部からひとこと!

  • 最先端の科学技術を紹介し,理科の学びの有用性を実感できるようにしました。
  • 生命を大切にし,環境を保全する重要性に気づくようにしました。

教育出版の教科書は,理科の面白さや有用性を実感できます。

自然災害との関連河川の増水,台風による被害,火山噴火や地震による自然災害については,理科の学習と関連させて,防災や減災の視点で学習できます。


▲ 5 年p.140~147「川と災害」


「川と災害」の単元では,増水時には川の水のはたらきが大きくなり,人間の生活へ影響が出ることを扱います。災害を防ぐために,どのような努力や工夫が行われているかを学習します。


▲ 5 年p.84~85「台風と災害」

「台風に備えて」の単元では,台風が近づいたときの天気について知るとともに,台風による被害や,情報を活用して被害を最小限に抑える努力が行われていることを学習します。


▲ 6 年p.148~155「地震や火山と災害」



「地震や火山と災害」の単元では,地震や火山噴火によって,人間の生活へ大きな影響が出ることも扱います。防災・減災の取り組みを幅広く取り上げて,災害を防ぐために,どのような努力や工夫が行われているかを学習します。

編集部からひとこと!

  • 自然災害については,理科の学習と関連させながら,子どもが問題意識をもって学習に取り組めるように構成しました。

教育出版の教科書では,防災や減災について調べ,学習したことを自分ごととしてとらえられます。