保育の心理学
保育の心理学 子どもの心身の発達と保育実践
- 福沢周亮監修
- 藪中征代・星野美穂子編
- A5判 並製 232頁
- 2012年4月 発行
- ISBN 978-4-316-80345-6
- 定価 (税込) 2,200円(本体 2,000円+税)
- 読者対象:保育士・幼稚園教諭,およびその養成課程の学生
商品内容
発達にかかわる心理学的基礎を解説した上で,保育現場での事例を紹介しながら,生活と遊びを通した学びについて解説。
保育士,幼稚園教諭養成課程の科目「保育の心理学(Ⅰ,Ⅱ)」のテキストにも最適。
目次
【 Ⅰ 子どもの発達にかかわる心理学的基礎を学ぶ ―保育の心理学Ⅰ― 】
第1章 保育と心理学
[1 保育とは]
1.保育の意義
2.保育者に求められるもの
(1) 人的環境としての保育者
(2) 子育て支援の専門家
(3) 自己を振り返り,自ら学ぶ保育者
[2 保育における心理学の意義と役割]
1.子どもの発達の現状をみる
2.子どもの心情を察知する
[3 乳幼児の発達を理解することの意義]
1.発達する姿をとらえる視点
2.子どもの内面を支えるソーシャルワーカー的視点
第2章 子どもの発達と保育
[1 発達とは]
1.心理学における発達段階
(1) 発達の定義
(2) 発達の原理
(3) 発達段階と発達課題
(4) 子どもの発達と環境
2.発達のしくみ
(1) 発達における遺伝と環境
(2) 発達初期の経験の重要性
(3) 初期経験の剥奪
(4) 発達と保育
(5) ヴィゴツキーの理論に基づくカリキュラム
[2 生涯発達の特徴]
1.胎児期・新生児期の発達と発達課題
(1) 胎児期の発達
(2) 新生児期の発達
2.乳幼児期の発達と発達課題
(1) 発達的特徴
(2) 発達課題
(3) 基本的生活習慣の確立
3.児童期の発達と発達課題
4.青年期・成人期・老年期の発達と発達課題
(1) 青年期の発達と発達課題
(2) 成人期の発達と発達課題
(3) 老年期の発達と発達課題
第3章 子どもの発達理解
[1 身体機能・運動機能の発達]
1.身体機能・運動機能とは何か
2.身体機能・運動機能と子どもの発達
3.身体機能・運動機能の発達と遊び
4.運動の発達と乳幼児の好きな遊び
[2 認知の発達]
1.ピアジェの発達理論
(1) 知能の発達
(2) 発達段階
2.ピアジェを超えて
(1) モノの永続性
(2) 保存課題
(3) 自己中心性
[3 自我の発達]
1.母子関係の発達
(1) 愛着の形成と発達
(2) ボウルビィの愛着の発達段階
(3) 愛着の診断
2.自他の分化と自分の身体への気づき
(1) 自己意識
(2) 自己認知
(3) 第一反抗期
(4) 母子関係と子どものパーソナリティ形成
(5) 父子関係と子どものパーソナリティ形成
(6) 子どもの資質と養育者との関係
(7) 性格をとらえる理論
[4 遊びの発達]
1.子どもにとって遊びとは
2.遊びの発達
[5 ことばの発達]
1.前言語期
(1) 音声
(2) コミュニケーション
2.言語期
(1) 一語文の成立(1歳~1歳半)
(2) 二語文の獲得から多語文へ(1歳半~3歳)
(3) 会話のためのことばから思考の道具へ(3歳~6歳)
3.読む・書くの理解
(1) 一次的ことばと二次的ことば
(2) 読み書きことば
[6 社会性の発達]
1.社会性とは何か
2.愛他行動の発達
3.道徳性の発達
4.ピアジェの社会的ルール
5.社会化の過程
【 Ⅱ 生活と遊びを通した学び ―保育の心理学Ⅱ―】
第4章 子どもの生活と学び
[1 学びとは]
1.学習の定義
2.「遊び」に見る子どもの学び
[2 さまざまな学びの理論]
1.条件づけ
(1) 古典的条件づけ(レスポンデント条件づけ)
(2) 道具的条件づけ(オペラント条件づけ)
2.観察学習
3.学習の理論
4.学習の転移
(1) 何が転移するのか
(2) 転移の過程
(3) 転移は難しい
[3 学びの基礎にあるもの]
1.記憶
(1) 記憶の情報処理モデル
(2) 符号化と検索
(3) 記憶の発達
2.思考
[4 子どもの学びを育む]
1.動機づけ
(1) 動機づけとは何か
(2) 期待
(3) 価値
(4) 報酬の影響
(5) 意欲を育むために
2.教師からの影響
(1) 子どもを見る視点
(2) 教師期待効果
(3) リーダーシップ
3.個に応じた教育
(1) 適正処遇交互作用
(2) 学習の個性化
第5章 子どもの発達と保育実践
[1 子どもの発達理解の方法]
1.発達理解の意義
2.発達理解における研究の種類と方法
(1) 横断的研究法と縦断的研究法
(2) 資料の集め方
3.保育における発達理解
[2 保育の環境]
1.環境としての保育者と子どもの発達
2.生活や遊びを通した学び
3.多様な経験と環境との相互作用
[3 さまざまな領域における保育実践]
1.基本的生活習慣の獲得と保育実践
2.身体機能と運動機能の獲得と保育実践
3.認知の発達と保育実践
4.社会性の発達と保育実践
5.遊びの発達と保育実践
6.ことばの発達と保育実践
第6章 保育における発達援助
[1 個に応じた保育と発達援助]
[2 人間関係の発達と発達援助]
1.親子関係
2.きょうだい関係
3.仲間関係
4.保育者との関係
[3 発達の課題に応じた発達援助]
1.発達課題
2.発達検査
(1) 運動の発達
(2) ことばの発達
(3) 社会性の発達
(4) しつけ・食事
3.発達の最近接領域
[4 発達援助における協働]
1.保育者間の協働
2.家庭との協働
3.専門機関との協働
[5 発達の連続性と就学への支援]
1.発達の連続性
2.幼稚園・保育所と小学校の違い
(1) 生活における違い
(2) 学びにおける違い
(3) 教師との関係における違い
3.就学への支援
(1) 小学校との連携の目的
(2) 連携の種類
[6 子どもの発達と保育の課題]
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