学校と保護者の関係づくりをめざすクレーム問題
学校と保護者の関係づくりをめざすクレーム問題 セカンドステージの保護者からのクレーム対応
- 古川治編著
- A5判 並製 192頁
- 2013年4月 発行
- ISBN 978-4-316-80359-3
- 定価 (税込) 2,420円(本体 2,200円+税)
- 読者対象:教師,行政関係者,一般
商品内容
教育現場で教職員と保護者がよい関係を築くために必要なことを集約。
モンスターペアレントとレッテルを貼って保護者を否定するのではなく,教育現場におけるクレームについて,新しい時代(セカンドステージ)に入った学校と保護者との関係において考える。
目次
1章 保護者からの学校へのクレームの現状
1.学校問題の発生
2.学校現場におけるクレーム問題の実態
3.今後取り組むべき課題
コラム(1) 無関心に見える保護者への対応
2章 保護者からのクレームの真意をつかむ
1.はじめに
2.教師が心を開く
3.保護者の抱える背景を探る
4.保護者の視点を受け入れる
5.保護者の立場に立つ
6.初期対応を大切に
7.事例分析
8.まとめ
コラム(2) チームで対応する
3章 学校管理職のクレーム対応への姿勢
1.本題に入る前に
2.河北小学校の校長として
3.校長としての基本姿勢
4.わかり合うために
5.学校自慢
6.悩み3秒
コラム(3) 複数で保護者に会う
4章 気になる保護者からのクレーム対応
1.はじめに―「気になる保護者」とは
2.「気になる保護者」と発達障害
3.「気になる保護者」と過去の傷つきや「未処理の葛藤」の問題
4.「気になる保護者」とパーソナリティ障害
5.「気になる保護者」に対する理解と対応の課題
コラム(4) 問題解決に向かう話し合いにするために
5章 発達障害を抱える子どもの親のクレーム対応
1.発達障害を抱える子どもの現状と課題
2.保護者との対応
コラム(5) 解決策を見つけるために
6章 教師の考え違いと未熟な話法
1.考え違いをしている
2.会話
7章 保護者との対応で燃え尽きないために
1.はじめに
2.教師をめぐる状況
3.教師の燃え尽き現象(バーンアウト)
4.保護者対応で燃え尽きないために―対応の難しい事例から考える―
5.信頼関係に基づく保護者との連携を築くためには
コラム(6) 頻繁にクレーム寄せる保護者への対応
8章 保護者の学校参加の現状と関係づくり
1.はじめに
2.保護者による学校参加
3.保護者の学校参加とクレームの関係
4.保護者問題の質的実態
5.しつけをめぐる保護者と教師の意識―家庭のしつけと学校の生活指導に対する認識比較―
6.学校参加をめぐる課題 ―提言として―
9章 保護者とよい関係をつくる
1.保護者―その実態とは
2.保護者とよい関係をつくるには
10章 クレーム対応校内研修の進め方
1.校内研修の企画
2.実際の研修内容
11章 学校問題解決支援事業の取組みと効果
12章 若い先生の保護者対応力の育成とスキルアップ
1.直面する過程でクレーム対応の知識とスキルアップを図る
2.教師はクレーム要求が起こる前提と真意を知っておくこと
3.教師を困らせる保護者のタイプ
4.保護者対応の実際と対応のポイント
5.おわりに
コラム(7) 面接は最初が肝心
13章 職場の人間関係と仲間づくり
1.教師が誇りをもちながら,仕事に専念できる職場環境の必要性
2.保護者のクレームへの組織的対応
3.保護者対応に対する管理職の姿勢とリーダーシップ
4.まとめとして―管理職と教師集団の連携に向けて―
コラム(8) もめごとから学べること
14章 学校・教職員と保護者間トラブル問題の今後の展望
1.はじめに
2.コミュニケーションと当事者能力
3.目の前30センチの「敵」
4.訴訟保険加入者の増加
5.安物買いの銭失いが消えゆく中で
6.一般企業は,苦情はあって当たり前
7.人が人相手に行う労働は常に一定ではない
8.「名指し」で個人が責められるつらさ
9.スイッチが入ったままのつらさ
10.複数の子どもが介在しているというつらさ
11.不安感は増し,多様な局面が広がりつつある
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