生涯学習時代の生徒指導・キャリア教育
生涯学習時代の生徒指導・キャリア教育
- 西岡正子・桶谷守編
- A5判 並製 216頁
- 2013年12月 発行
- ISBN 978-4-316-80394-4
- 読者対象:教師・学生
商品内容
これからの時代の生徒指導(・教育相談・学級経営)とキャリア教育(・進路指導)について,その考え方と方法を解説。
目次
【 Ⅰ部 生徒指導・教育相談・学級経営 】
1章 生徒指導の意義と目的
1 生徒指導の意義と目的
生徒指導の教育的意義
生徒指導の定義
自己指導能力とは
生徒指導の三機能
生徒指導の目的と階層的支援構造
2 生徒指導の領域と内容
生徒指導の領域
生徒指導の仕事内容
3 生徒指導の原理と専門性
生徒指導の原理
生徒指導の難しさと専門性
生徒指導の基盤となる理論
生徒指導における教師の人間性
2章 生徒指導の方法
1 生徒指導体制
生徒指導体制
生徒指導体制の確立に向けて
2 児童生徒の心理の把握と児童生徒理解
3 規範意識の醸成
あいさつ,言葉遣い等礼儀作法の指導
規範意識の醸成のための活動
4 学校不適応と問題行動
問題行動の兆候とサイン
問題の兆候が見られる学級のタイプ・学級の雰囲気
指導体制確立のために
その他問題行動への対応で大切なこと
問題行動を起こした児童生徒への対応について
3章 生活綴方と生徒指導・進路指導
1 生活綴方とは何か
2 生活指導の源流
峰地光重の生活指導論
小砂丘忠義の生活綴方論
3 生活綴方と進路指導――作品「職業」をめぐる議論
4 戦前の綴方教師の進路指導――秋田市高等小学校を例に
4章 生徒指導の課題とあり方
1 問題行動の理解とその対応
問題行動をとらえる視点
問題行動の早期発見
現場において教員が注意するべき点
2 発達障害と生徒指導
発達障害の理解
「個別支援」と「集団指導」
個々の児童生徒の特性に応じた指導
3 生徒指導と家庭との連携
4 校内外連携
5章 教育相談の意義と目的
1 学校における教育相談の意義と役割
生徒指導と教育相談
生徒指導と教育相談との関係
2 学校教育相談・学校カウンセリングとは
生徒指導の一環としての教育相談
カウンセリングとは
学校教育相談(学校カウンセリング)とは
教育相談の場面
学校教育相談の三つの機能
学校教育相談の基本的な考え・姿勢(埼玉県教育センター研修資料より)
6章 教育相談の理論と方法
1 教育相談の理論
教育相談の理論
学校教育における教育相談
2 カウンセリングの方法
カウンセリングの分類
折衷的方法
積極技法
面接の技法と留意点
3 教育相談に生かせる手法
ブリーフセラピー
アサーション
構成的グループエンカウンター(Structured Group Encounter : SGE)
ピア・サポート
7章 教育相談の課題とあり方
1 教育相談における連携とは
教師間連携
管理職との連携
保健室との連携
スクールカウンセラーとの連携
保護者との連携
外部専門機関との連携
2 スクールカウンセラー制度の現状と課題
スクールカウンセラーについて(文部科学省)
3 学校における教育相談の課題
学校における,教育相談と生徒指導の対立
問題行動への対処
教育相談に関する校内体制の充実
8章 学級経営の意義と目的
1 基本的な考え方
学級経営とは
学級を担任する教員への願い
2 学級担任としての心構え
児童生徒一人ひとりについて理解を深める
児童生徒との人間的なふれ合いを大切にする
児童生徒の問題を親身になって受けとめる
教員の専門性と人間性
問題行動に対しての毅然とした態度
児童生徒の自主的,実践的な活動を促す
3 学級経営実施上の留意点
学級目標はどのように決めるのか
学級経営案はどのように作成するのか
4 学級経営の目指すところ
9章 学級経営の理論と方法
1 「自己指導力」の育成
2 学習活動における生徒指導
学習活動のポイント
学級経営における具体的な取り組みについて
3 集団作りの必要性
なぜ学校教育で集団づくりが必要か
集団の質を見極めることができているか
今こそ道徳教育が求められる
10章 学級経営の課題とあり方
1 学級経営の今日的課題
学級がうまく機能しない要因
学級崩壊の予防と改善
学級担任の指導と役割
2 いじめをめぐる学級経営の課題
日本のいじめの特徴
いじめの構造への介入
学級の凝集性といじめ
多様性を認め合う学級づくり
3 不登校をめぐる学級経営の課題
学級担任として「不登校」をどう考えればよいか
不登校の予防,対応に配慮した学級づくり
【 Ⅱ部 キャリア教育(進路指導)】
1章 職業指導・進路指導・キャリア教育の意義と目的
1 職業指導の歴史にみる意義と目的
職業指導の起源
職業指導の発達
2 日本における進路指導の発達
日本における職業指導
進路指導の目的と活動領域
3 キャリア教育の意義と目的
進路指導からキャリア教育へ
キャリア教育で育成する力
2章 職業選択理論と職業適応理論
1 職業選択理論の展開
特性・因子論(マッチング理論)
人格理論
意思決定理論
社会的学習理論
2 職業適応理論
職務適合と職務満足
職務満足
動機づけ要因と衛生要因
3 職業適性検査
適性検査の種類と活用
職業適性検査の効用と限界
3章 職業的発達と自己概念の形成
1 職業的発達理論の展開と発達の意味
2 スーパーの職業的発達理論
3 ギンズバーグの自我の発達
4 成人期のキャリア発達
4章 キャリア教育の実践と課題
1 キャリア教育の新たな方向
教育基本法と学校教育法
全教科・全活動を通して組織的・継続的に実施
教科とキャリア教育
キャリア発達に合わせた実践
学校・家庭・地域の連携
学校の特色に応じた実施
2 働くということの問題点
5章 障害のある児童生徒,および病弱児の進路指導
1 障害のある児童生徒の進路指導
特別支援学校の対象となる障害
障害のある児童生徒の教育に関する指針
障害をもつ児童生徒に対する指導の現状と今後の展望
2 病気療養児の学習と進路
病気療養児の進路問題
トータル・ケアとしてのキャリア教育
6章 アントレプレナーシップ教育
1 アントレプレナーシップ教育推進の背景
アントレプレナーシップとは
学校教育での取り組み
日本の取り組み
2 アントレプレナーシップ教育について
キャリア教育とアントレプレナーシップ教育
アントレプレナーシップをいかに育てるか
実践と教育効果
アントレプレナーシップあふれる学校づくりへ
7章 生涯学習時代の進路指導・キャリア教育
1 キャリア教育とライフサイクル
生涯にわたる発達
2 キャリア教育における主体性
定義にみる主体性
個人の発達と主体性
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