授業という営み
授業という営み 子どもとともに「主体的に学ぶ場」を創る
- 鹿毛雅治(著)
- 四六判 376頁
- 2019年8月 発行
- ISBN 978-4-316-80459-0
- 定価 (税込) 3,080円(本体 2,800円+税)
- 読者対象:教師
商品内容
「『授業ができる』とはどのようなことなのか」「子どもたちが主体的に学ぶ場としての授業をどうつくるか」を,授業の構想(デザイン),展開(プロセス),省察(リフレクション)の観点から多角的に論じる。
目次
【序章 「授業ができる」とはどのようなことなのか】
「教師が授業をする」ということ/「授業ができる」とは/授業が構想できる/授業が展開できる/授業を省察できる:「授業ができる」ようになるために
[ Ⅰ 授業を構想する――デザイン論 ]
【1 学習意欲の心理学―「質の高い学び」を支える主体性―】
「主体的な学び」と学びの質/「質の高い学び」とは/「主体的な学び」を支える意欲/学習意欲とは何か/「学びの質」を豊かにする:質の高い授業へ/場の空気・場の教育力
【2 「学習者中心」の教育環境をデザインする―学習意欲を育むために―】
「北風型教育」と「太陽型教育」/「太陽型教育」を実現するために/「学習者中心」の教育環境をデザインする/教育環境をデザインする教師
【3 「感性」を大切にした教育】
「感性」の再認識/「理性」の再考/論理性と感受性/悟性の働き――二項対立を超えて/感性と悟性という視座から授業を振り返る/感性を大切にした教育とは
【4 言葉の学びを通した学び】
言葉は万能ではない/言葉は二者択一的である/言葉の学びを通して学ぶ/人として成長する――言葉の学びを通して
【5 「魅力的な授業」を実現するために】
授業に対するユニークな「こだわり」/考え抜く姿勢/学びと成長を共に喜ぶメンタリティ/「魅力的な授業」を創り出す教師
【6 魅力的な指導案】
そもそも「指導案」とは/「匿名の指導案」を問う/「魅力的な指導案」へ/何のための、誰のための指導案か
【7 授業における「しかけ」とは何か】
「しかけ」の意味をめぐって/「しかけ」の実相
【8 「教材研究」とは何か】
「教材研究」の意味をめぐって/古島実践から「教材研究」を学ぶ/「教材研究の主語が教師」ということ
[ Ⅱ 授業を展開する――プロセス論 ]
【9 学びが躍動する授業】
ライブの学び・台本に沿った学び/ブレイクスルー型学び・積み上げ型学び/大きな学び・小さな学び/子どもの学び・教師の学び
【10 子どもの「体験」を大切にする】
「子どもの姿」から授業を創る/「経験」という視座に立つ/「経験」を見通した単元を構想する/「かかわりの場」をデザインする/「気づきの質」に気づく
【11 「問いをつなぐ学び」へ―学びがいのある教室―】
意欲的に考える子どもたちの姿/学びあいが生まれる場:学びのシェア/「問いをつなぐ学び」へ:意欲的に考える子どもたちを育むために/「学びがいのある教室」に学ぶ
【12 子ども一人ひとりの思考に気づく―「思考」とは何か―】
そもそも「思考」とは/子どもの「自問」が生じる条件/思考の活性化と授業内コミュニケーション/「この子」の問いと気づきに気づく
【13 論理をつむぎだす授業】
「論理」が理解とコミュニケーションを促す/授業プロセスに埋め込まれた論理/「論理をつむぎだす授業」へ
【14 子どもに体験される授業―「課題に正対する場」を展開する―】
体験の経験化/子どもの実態から授業をつくる/課題に「正対」する体験/課題に正対する場を創る教師
【15 「単元づくり」に挑む―学びの実感と深まり―】
「暗記科目」を超えて/身近に感じる・「本物」とかかわる/子どもの問いに気づく・気づきに気づく/「学ぶ実感」の体験へ
【16 「学びあい」を問う】
「学びあい」の心理的・環境的条件/学びあいを実現するために/「他者性」を前提として/聴きあい、語りあう教室
【17 「子どもが学ぶ筋」を大切にする】
「めあて」と「まとめ」/「子どもの姿」と「子どもが学ぶ筋」/「教える筋」と「学ぶ筋」のズレ/「子どもが学ぶ筋」を尊重するコミュニケーション/「教師の教える筋」を超えて
【18 「子どもが学ぶ筋」を想像する】
ある算数の「研究授業」から/「子どもが学ぶ筋」を想像する
[ Ⅲ 授業を省察する――リフレクション論 ]
【19 教師として学び、成長していくために】
子どもたちと共に成長する教師/「教育的瞬間」を感知する/「授業」を共に振り返る/よりよい実践を求め続ける/実践を内側から理解する
【20 授業研究を深める】
教師にとって「授業研究」とは何か/「語りあい」「聴きあい」を通して/何を語りあい、聴きあうか/どのように臨むか/教師が学びあう学校へ
【21 「授業の当事者」を大切にする校内研修】
「授業の当事者」を大切にする/授業を参観する/授業を語る/授業研修の当事者になる
【22 授業のリフレクション―事実の解釈を通して―】
授業評価から授業リフレクションへ/授業リフレクションの背景/授業の「事実」を捉える/授業の事実を解釈する
【23 「思考」としての教育評価―「評価システム」を越えて―】
「評価システム」の弊害:形骸化と自己目的化/「評価システム」の落とし穴:手続き主義と客観主義/意味解釈としての評価:問われる「教育的妥当性」/評価的思考とは/見る目、聴く耳、語る口
【24 実践をサポートするシステム】
実践を支える教師の「センス」/「サポートシステム」という発想/「実践サポートシステム」の構築に向けて/「実践サポートシステム」の構築に向けた「実践」へ
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