日常の授業で学ぶ情報モラル

日常の授業で学ぶ情報モラル
- 中村祐治編集代表
- 吉澤良保・篠原正敏・中田朝夫・三浦匡編
- B5判 168頁
- 2007年4月 発行
- ISBN 978-4-316-80201-5
- 価格 (税込) 2,420円(本体 2,200円+税)
- 読者対象:小・中学校教師
商品内容
ITに関連した子どもの事件や問題行動などを受け,「情報モラル」の育成が教育現場の大きな課題になっている。そのような中,
◎コンピュータに詳しくない先生でも指導できる
◎生活上のトラブルなどから素材を拾って教材にする
◎普通教室で指導できる
◎教科等の学習に無理なく組み込む
◎「~べき・~べからず」を教え込むのはなく子ども自身が「なぜ~」を考える
――などの手法に基づいた,情報モラル学習の考え方と実践モデル例を紹介!
目次
Ⅰ章「日常生活」がキーワード
1「日常生活」をキーワードにして情報モラルを学ぶ
2「日常生活」から接近するメリット
3セキュリティー学習の必要であるが「なぜ」を学ぶ
4具体的な指導場面
(1) 日常生活を扱う授業場面と素材の教材化の関係
(2) 各授業のねらい達成と扱う情報モラルの関係
5情報モラルの内容――「なぜ」の内容
6道徳教育のモラルと情報教育のモラルの違い
(1) 現状の情報モラルは
(2) 日常生活とからめた情報モラル
(3) 日常生活とからめた情報モラルの指導場面
7全体計画をどう考えるか
(1) 全体計画の必要性
(2) 学校組織内で教師間の分担を確認する全体計画
(3) 全体計画はボトムアップ
(4) 全体計画の参考例
Ⅱ章道徳の時間で情報モラルを学ぶ――日常の素材から情報モラルの“なぜ”を考える
1授業展開のポイント
(1) 日常生活にある素材を探す
(2) 授業構成を工夫する
(3) 話し合い活動を組み込む
(4) 「なぜ」の判断基準を組み込む
2道徳のねらいと情報モラルの関係
(1) エチケット・マナー・ルールに関した広い情報モラル素材
(2) 一般項目に関した情報モラル素材の扱い方
(3) 情報モラル素材の組み込み方法
(4) 日常生活の素材例
3授業をどう構成するか――エチケット・マナー・ルール項目
(1) 素材の教材化の手順
(2) 教材のモデルイメージ例
4授業をどう構成するか――一般項目
(1) 素材の教材化の手順
(2) 関係する内容項目
(3) 教材化の手順イメージ
(4) 教材のモデルイメージ例
5授業の展開モデル例
【展開モデル例(1)(小6道徳)】仲良しの友達から届いた怒りのメールをめぐって――友人とのトラブルからコミュニケーションを考える
【展開モデル例(2)(小5道徳)】ホームページに載せた友達の写真――ネット上の個人情報の扱い
【展開モデル例(3)(小6道徳)】信じる? 信じない?――情報の特性を理解し,責任をもった情報の発信・受信の仕方を学ぶ
【展開モデル例(4)(中1道徳)】優先席での携帯電話――マナーの大切さを考える
【展開モデル例(5)(中学道徳)】ケータイに振り回されないために――携帯電話と生活習慣
Ⅲ章総合的な学習の時間で情報モラルを学ぶ――情報化社会の現実と向き合う
1総合的な学習の時間と情報モラルの関係
(1) 情報機器の基礎学習を通しての情報モラル
(2) 総合的な学習の時間の学習の流れに情報モラルを組み込む場合
(3) 児童・生徒が課題に情報モラルを選んだ場合
(4) 総合的な学習の時間を活用して情報モラルを学習する場合
2学習活動の各段階で押さえる情報モラル
(1) 各段階の学習で必要な情報収集に関する情報モラル
(2) 目的に応じた情報の処理や利用に関する情報モラル
(3) 学習成果の情報の蓄積や発信に関する情報モラル
3授業の展開モデル例
【展開モデル例(1)(小3~4総合)】情報メディアの特質を踏まえたインターネット活用のルール
【展開モデル例(2)(小6総合)】「掲示板」を使って「相手の見えないコミュニケーション」を体験しよう――インターネットでのコミュニケーションのマナーやルールを身につける
【展開モデル例(3)(小6総合)】卒業研究――具体的な活動を通して情報の収集・公開に関するモラルを学ぶ
【展開モデル例(4)(中1総合)】基礎学習(リテラシー学習)として情報モラルを学習する
【展開モデル例(5)(中1~3総合)】ケイタイプロジェクト――真の「メディアリテラシー」を身につけることを目指して
Ⅳ章教科学習で情報モラルを学ぶ――日常の教科指導で使える「ユニット」学習
1教科学習に「ユニット」として組み込む
(1) ユニットとは
(2) 授業への組み込みとは
(3) 想定される教科は
2教科学習に学習ユニットを組み込む手順
3学習ユニットが組み込める教科内容
4教科に組み込める情報モラル学習ユニットの例
(1) 情報を収集する場面(調べ学習等)で使えるイメージ例
(2) レポート作成(作品制作)場面で使えるイメージ例
(3) 発表場面で使えるユニットのモデルイメージ例
(4) 情報発信で使えるユニットのモデルイメージ例
(5) さまざまな場面で使えるユニットのモデルイメージ例
5授業の展開モデル例
【展開モデル例(1)(小5算数)】三角形の求め方の学習
【展開モデル例(2)(小5社会)】学習のまとめ「○○新聞」を作ろう
【展開モデル例(3)(小4図工)】共同作品を作ろう
【展開モデル例(4)(中1国語)】友達の情報を活用する
【展開モデル例(5)(中3社会)】「まちづくり」の新プランを考えよう!
【展開モデル例(6)(中2数学)】確率「内閣支持率は正しいのか」(発展学習)
【展開モデル例(7)(中3理科)】科学技術と私たちの生活
【展開モデル例(8)(中1音楽)】合唱曲をWeb上で探してみよう
【展開モデル例(9)(中2・3美術)】さまざまな技法を使う~コラージュ
【展開モデル例(10)(中学保健体育)】体力測定
【展開モデル例(11)(中1技術・家庭)】衣服を買おう――店舗販売と通信販売とを比較しよう
【展開モデル例(12)(中2外国語)】ビデオメッセージ作り
Ⅴ章技術・家庭で情報モラルを学ぶ――ITの特質に迫る
1「情報とコンピュータ」での情報モラル学習
2「情報モラル」そのものを題材として扱う場合
3「技術とものづくり」で情報モラルの学習
4授業での指導のポイント
(1) ワークシートを準備し活用する
(2) 話し合い活動を組み入れる
(3) 体験できる仕掛けを準備する
5授業の展開モデル例
【展開モデル例(1)(中1技術・家庭)】インターネットの情報収集の例――収集した情報の信頼性について考える
【展開モデル例(2)(中1技術・家庭)】チェーンメールを素材にネットを通したコミュニケーションを扱う例――電子メールを活用したコミュニケーションの便利さと危険について考える
【展開モデル例(3)(中1技術・家庭)】電子掲示板を使いながら匿名性を扱う例――電子掲示板を活用して情報モラルを考える
【展開モデル例(4)(中学技術・家庭)】卓上ボール盤の安全な利用の場面で,インターネットの安全を扱う例――「技術とものづくり」で情報モラルをユニットとして扱う
ご購入方法
ご購入希望の際は,お近くの書店にご注文下さい。
また,この本は,下記のオンライン書店でもご購入いただけます。
送料・お支払い方法等につきましては,各オンライン書店のホームページをご参照下さい。
(ただし,刊行前または刊行直後のためオンライン書店への登録がまだ行われていない商品は,ご注文いただけない場合があります。その場合は,数日後に再度お試しいただくか,お近くの書店にご注文下さい)