国語科授業にスリルとサスペンスを

国語科授業にスリルとサスペンスを
- 河野庸介著
- A5判 並製,カバー装 176頁
- 2010年2月 発行
- ISBN 978-4-316-80289-3
- 価格 (税込) 2,200円(本体 2,000円+税)
- 読者対象:教師,学生
商品内容
教育基本法の改正,学習指導要領の改訂,PISA型「読解力」……。
しかしそれだけでは,生徒は変わりません。
「やはり,行き着くところは授業改善である。」
前文部科学省教科調査官にして,新学習指導要領の作成にも携わった著者が,
これからの中学校の国語科授業を提案します。
■すぐに生かせる「学習課題」!
中学校国語科では定番となった3作品を教材とし,その内容に即して「学習課題」を提案しています。
■すぐに使える「ワークシート」!
学習課題にそったワークシートを収載。実践に即したアイディアがいっぱいです。
■すぐに読みたいから「本文」!
『少年の日の思い出』『走れメロス』『故郷』の本文を,全文掲載しています。
目次
Ⅰ 魅力的な国語科授業の創造に向けて
1 国語科授業の考え方
(1) 指導目標
(2) 学習課題
(3) 学習活動・ペア学習
2 「読むこと」の指導方法
(1) 全体から部分へ,部分から全体へ
(2) 説明的な文章
(3) 文学的な文章
(4) 「全体から部分へ,部分から全体へ」とPISA型「読解力」における学習のプロセス
Ⅱ 文学的な文章の指導法
1 文学的な文章で指導すべき事柄
(1) 学習指導要領の指導事項
(2) 教材文で指導すべき内容
(3) 具体的な教材に即して
Ⅲ 国語科授業にスリルとサスペンスを ―『少年の日の思い出』『走れメロス』『故郷』を例に
1 『少年の日の思い出』―エーミールに着目して
学習課題1 エーミールは悪い子か
学習課題2 「ぼく」はどうしてエーミールを憎むのか
学習課題3 闇の中でつぶしたのはチョウ? それとも……
学習課題4 表現の効果を考えよう
2 『走れメロス』―ディオニスに着目して
学習課題1 メロスとディオニスの共通点は何か
学習課題2 メロスはどんな困難・誘惑と戦ったのか
学習課題3 山賊はディオニスの命令でメロスを待ち伏せていたのか
学習課題4 真の勇者は誰か
学習課題5 主人公は誰か―発見される主人公―
学習課題6 表現上の効果について考えよう
3 『故郷』―楊おばさんに着目して
学習課題1 「だんな様!……」に込められた閏土の思いを考えよう
学習課題2 閏土は本当に「デクノボー」なのか
学習課題3 「悲しむべき厚い壁」と「目に見えぬ高い壁」、二つの「壁」の違いを考えよう
学習課題4 どうして「わたし」は自分の「希望」を「手製の偶像にすぎぬのではないか」と思ったのだろうか
学習課題5 情景描写の効果について考えよう
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