文学の教材研究

文学の教材研究 ――〈読み〉のおもしろさを掘り起こす
- 田近洵一,木下ひさし,笠井正信,中村龍一,牛山恵編
- ことばと教育の会著
- A5判 並製,カバー装 304頁
- 2014年3月 発行
- ISBN 978-4-316-80404-0
- 定価 (税込) 2,640円(本体 2,400円+税)
- 読者対象:小学校教師,学生
商品内容
〈読み〉は教室でつくられる。
教師の〈読み〉を出発点として,教材の可能性を発掘する。
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小学校の国語の授業をするにあたって,迷いをもった経験はありませんか。
何を教えるのか。どのように教えるのか。
文学の〈読み〉の授業のつくり方を,具体的な教材をもとに紹介します。
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【執筆者】(掲載順・敬称略)
田近洵一,笠井正信
野中三恵子,赤堀貴彦,伊藤あゆみ,神永裕昭
廣川加代子,佐藤久美子,坂本喜代子,橋本則子
中村龍一,牛山恵,木下ひさし,幸田国広
<対談>田近洵一×田中実/中村龍一(司会)
目次
まえがき ――〈読み〉の授業のために 木下ひさし
■序 〈読み〉のおもしろさを掘り起こす
文学の教材研究 ――子どもと〈読み〉を共有するために
田近洵一
文学の〈読み〉の授業づくり ――『竜(今江祥智)』を例に
笠井正信
■一 基礎としての教師の〈読み〉 ――教師も,まず読者である。
サーカスのライオン
生きることの意味を問う存在に変わる物語
野中三恵子
モチモチの木
見守り続ける「語り手」のもとで
赤堀貴彦
白いぼうし
小さなチョウの命の物語
伊藤あゆみ
川とノリオ
変わらぬものと変わるもの,そして変わり続けること
神永裕昭
■二 教師の〈読み〉から授業へ ――教師は,子どもとともに読む
きつねのおきゃくさま
《美しき虚勢》の物語
廣川加代子
ごんぎつね
幻像と現実の谷間
佐藤久美子
一つの花
小さな静寂はそのままにつながりを結ぶ物語
坂本喜代子
きつねの窓
小さな窓から見えるもの
橋本則子
■三 作品論から教材論へ ――究極の〈読み〉を求めて
のらねこ
愛に目覚めたのらねこの物語 ――童話『のらねこ』のおもしろさを引き出す
中村龍一
おにたのぼうし
神になった鬼の子 ――消滅に求めた生の尊厳
牛山恵
大造じいさんとがん
人間の側の物語として読む
木下ひさし
雪渡り
「狐は人を騙す」か? ――『雪渡り』教材研究における〈読み〉の条件
幸田国広
■対談 文学の〈読み〉の理論と教育 ――その接点を求めて
田近洵一×田中実 /中村龍一(司会)
一 文学の読みの課題は何か
二 「〈読み〉の原理」が解釈を生む
三 「物語+語り手の自己表出」の定義
四 他者と自己変容・自己倒壊
五 改めて読むことを問う
六 『きつねの窓』の作品価値・教材価値
あとがき ――ことばと教育の会の足跡と本書の試み 牛山恵
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