水泳の授業づくり
動きの「感じ」と「気づき」を大切にした
水泳の授業づくり
- 細江文利・鈴木直樹・成家篤史・小森伸一・石塚 諭編
- A5判 並製 208頁
- 2012年6月 発行
- ISBN 978-4-316-80233-6
- 定価 (税込) 2,640円(本体 2,400円+税)
- 読者対象:小学校教師
商品内容
トレーニング的な授業を脱し,子どもが自らの身体を「感じ」,動きへの「気づき」を高めていく水泳の授業づくりの考え方と実践事例を紹介。
目次
第1章 「水泳」の授業づくりの基本的な考え方
1 水泳では何をめざさなければいけないのか
2 動きの「感じ」と「気づき」を大切にした体育授業
――運動の意味生成過程に注目して
(1)体育の学習観の転換
(2)学びの中核となる動きの「感じ」
(3)「楽しい」から「おもしろい」へのパラダイムシフト
3 これからの体育授業で押さえるべきポイント(水泳系)
(1)学習指導要領の改訂の趣旨
(2)体育科における改訂の内容
(3)水泳系領域のねらいとポイント
4 動きの「感じ」と「気づき」を大切にする「水泳」の内容
――学校体育における水泳の学びの質を深めるための視点
(1)「動きの『感じ』と『気づき』を大切にする」とは何か
(2)「過程」を大切にする二つの意味
(3)学校体育における水泳の学びの質を深める視点
5 動きの「感じ」と「気づき」を大切にする「水泳」の展開
(1)動きの「感じ」と「気づき」を大切にした学習過程
(2)運動の動きの「感じ」のおもしろさを大切にした学習過程
(3)動きの「感じ」と「気づき」を大切にした学習形態
6 動きの「感じ」と「気づき」を大切にする「水泳」の学習評価
――新しいPDCA(Procedure-Dig-Change-(be)Aware)サイクルから考えよう!
(1)学習評価の「これまで」と「これから」
(2)「これから」の学習評価を実践してみよう!
(3)「学習評価」から「学び評価」へ新しい“PDCA”サイクル
第2章 「水泳」Q&A
1 現状と課題 ――「水泳」に関する教員の意識調査結果
2 「水泳」Q&A
Q1 個人差にどのように対応したらよいか教えてください。
Q2 子どもたちが主体的に学ぶための目標設定の方法を教えてください。
Q3 大人数での効果的な指導の方法を教えてください。
Q4「泳力検定」について教えてください。
Q5「水遊び」と「浮く・泳ぐ運動」「水泳」の違いを教えてください。
第3章 「水泳」の授業実践
実践例の読み方
問題提起 25m泳がせる指導への疑問
実践例1〔幼稚園〕
“みずとともだち!”
(水遊びのおもしろさにふれよう)
実践例2〔低学年(1)〕
“うきうき,のりのり水遊び”
(水に慣れる遊び)
実践例3〔低学年(2)〕
“ながれるプール”
(浮く・もぐる遊び)
実践例4〔低学年(3)〕
“水とあそぼう”
(浮く・もぐる遊び)
実践例5〔中学年(1)〕
“水と友だち――プカッ,スーッと感じよう”
(浮く運動)
実践例6〔中学年(2)〕
“水中ロケット発射?”
(浮く運動・泳ぐ運動)
実践例7〔中学年(3)〕
“水はお友だち――ばた足キック”
(浮く運動・泳ぐ運動)
実践例8〔中学年(4)〕
“いろいろに進んでみよう”
(浮く運動・泳ぐ運動)
実践例9〔高学年(1)〕
“スゥーいスゥーい進もう”
(クロール・平泳ぎにつなげる学び)
実践例10〔高学年(2)〕
“「グー」とかいて,「スー」と進もう”
(クロール・平泳ぎ)
実践例11〔中学校〕
“楽に泳ぐことを見つけよう”
(複数の泳法で泳ぐこと)
第4章 授業づくりのポイント
1 体験としての「水泳」の学び
(1)はじめに
(2)「水泳」によって体験して学ぶことは何か
(3)体験学習サイクルと「ふりかえり」の大切さ
(4)「ふりかえり」の実際
(5)おわりに
2 「からだ」を大切にした「水泳」における学び
(1)心と体の一体化――「身体化された自己」
(2)「身体化された自己」を再構築し合うコミュニケーション
3 心と体が一体となっていくプロセスとしての水泳学習
(1)技能の学習
(2)ストリームラインと飛び込み
(3)水を感じることができるようになること
(4)心と体を一体としてとらえる学習過程
(5)結 論
4 泳法指導を超えた指導実践
(1)スタート飛び込みは陸から水への最適接続詞
(2)シュノーケリング
(3)集団水泳
5 自己保全能力を養う「水泳」
(1)自己保全と安全
(2)水泳における自己保全能力
(3)水辺活動における自己保全能力
6 水泳の授業はこうやって観察をする
(1)はじめに
(2)水泳学習の観察
(3)視座と注視点
(4)視点の動かし方
(5)水泳の観察と視点移動
(6)観察能力を高める
7 学習材(教材)開発はこうやって行う!
(1)「感じ」と「気づき」を大切にした学習材(教材)開発
(2)低学年
(3)中学年
(4)高学年
8 「水泳」の学習カードについての一考察
(1)なぜ「学習カード」を書くのか
(2)「水泳」の授業で何を書くのか
9 「 水泳」における指導上の留意点5か条!
ちょっと一息(コラム)
楽に泳げる息継ぎのコツ
体育の水泳は「競泳」!?
野外教育における「水泳」
「水慣れ」は命を守る大切な学習活動
集団的実践としての「水泳」
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