器械運動の授業づくり
動きの「感じ」と「気づき」を大切にした
器械運動の授業づくり
- 細江文利・鈴木直樹・成家篤史・水島宏一・齋地満編
- A5判 並製 192頁
- 2012年12月 発行
- ISBN 978-4-316-80231-2
- 定価 (税込) 2,640円(本体 2,400円+税)
- 読者対象:小学校教師
商品内容
トレーニング的な授業を脱し,子どもが自らの身体を「感じ」,動きへの「気づき」を高めていく器械運動の授業づくりの考え方と実践事例を紹介。
目次
第1章 「運動の教育」における「器械運動」
――「器械運動」を学ぶのはなぜか?
(1)運動の教育の内容
(2)動きを感じる
(3)動きの気づき
(4)「動転」の価値
(5)「器械運動」を学ぶのはなぜか?
第2章 「器械運動」の授業づくりの基本的な考え方
1 動きの「感じ」と「気づき」を大切にした体育授業
――運動の意味生成過程に注目して
(1)体育の学習観の転換
(2)学びの中核となる動きの「感じ」
(3)「楽しい」から「おもしろい」へのパラダイムシフト
(4)動きの「感じ」と「気づき」を大切にした体育授業を目指して
2 これからの体育授業で押さえるべきポイント(器械運動系)
(1)学習指導要領の改訂の趣旨
(2)体育科における改訂の内容
(3)器械運動系領域のねらいとポイント
3 動きの「感じ」と「気づき」を大切にする「器械運動」の内容
(1)運動経験と技の習得過程
(2)感覚と運動
(3)「感じ」と「気づき」の発生
4 動きの「感じ」と「気づき」を大切にする「器械運動」の展開
(1)動きの「感じ」と「気づき」を大切にした学習過程
(2)運動の動きの「感じ」のおもしろさを大切にした学習過程
(3)動きの「感じ」と「気づき」を大切にした学習形態
5 動きの「感じ」と「気づき」を大切にする「器械運動」の学習評価
――新しいPDCA(Procedure-Dig-Change-(be)Aware)サイクルから考えよう!
(1)学習評価の「これまで」と「これから」
(2)「これから」の学習評価を実践してみよう!
(3)「学習評価」から「学び評価」へ新しい“PDCA”サイクル
第3章 「器械運動」Q&A
1 現状と課題――「器械運動」に関する教員の意識調査結果
2 「陸上運動」Q&A
個人差にどのように対応したらよいか教えてください。
器械運動の指導方法を教えてください。
子どもたちが主体的に学ぶ学習材(教材)・教具の工夫を教えてください。
「器械・器具を使っての運動遊び」と「器械運動」の違いを教えてください。
器械運動の学習過程は,スパイラル型と決まっているのでしょうか。
意欲のない子にはどのように接するべきか,教えてください
器械運動系の単元を行う際に,安全に活動するための留意点を教えてください。
第4章 「器械運動」の授業実践
実践例1〔低学年(1)〕“おもしろコロリンパッをやってみよう”(器械・器具を使っての運動遊び)
実践例2〔低学年(2)〕“もっとマットランド”(マットを使った運動遊び)
実践例3〔低学年(3)〕“きらきら・ぶらぶら・ぐるぐる・ランド”(鉄棒を使った運動遊び)
実践例4〔中学年(1)〕“「見る」って大事」,「逆さになる」っておもしろい”(マット運動)
実践例5〔中学年(2)〕“「ぶらぶらふりふりワールド」”(鉄棒運動)
実践例6〔中学年(3)〕“ふわっと・くるっと・ピタッ!を楽しもう”(跳び箱運動)
実践例7〔高学年(1)〕“逆さの世界に行ってみよう”(マット運動)
実践例8〔高学年(2)〕“「ぐるぐるワールド」”(鉄棒運動)
実践例9〔高学年(3)〕“フワッとクルッと跳び越そう”(跳び箱運動)
第5章 授業づくりのポイント
1 「感じる」ことから学びの系統性を探る
(1)系統的学習とは
(2)技の指導の考え方とは
(3)学習者のレディネスとは
(4)「見て感じる」ことと「やって感じる」こと
(5)観察の視点
2 「からだ」を大切にした「器械運動」における学び
(1)心と体の一体化 「身体化された自己」
(2)「身体化された自己」を再構築し合うコミュニケーション
3 技の「コツ」って何?
(1)「コツ」の前提 動きの発生を促すための運動学習
(2)「コツ」と運動技術のかかわり
(3)「コツ」をつかむための学習指導
4 学習材(教材)開発はこうやって行う!
(1)「感じ」と「気づき」を大切にした学習材(教材)開発
(2)低学年
(3)中学年
(4)高学年
5 メディアポートフォリオを利用した「器械運動」
(1)はじめに
(2)体育におけるポートフォリオ評価
(3)体育におけるメディアの活用
(4)体育におけるメディアポートフォリオの可能性
(5)メディアポートフォリオの概要
(6)授業の実際
(7)おわりに
6 「器械運動」における指導上の留意点5か条!
ちょっと一息
回転系…翻転系…倒立系…って!?
なんで逆上がりは鉄棒の代表選手なの?
器械運動と体操競技の違い
オリンピックの経験から体育の授業を考える
子どもと教師の運動技能の評価の一致度
アトリエ的空間を生かす「器械運動」
「器械運動の集団化」
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