連想法による道徳授業評価
連想法による道徳授業評価 教育臨床の技法
- 上薗恒太郎著
- B5判 並製 312頁 CD-R付き
- 2011年3月 発行
- ISBN 978-4-316-80323-4
- 定価 (税込) 3,080円(本体 2,800円+税)
- 読者対象:教師,研究者,学生
商品内容
道徳授業をいかに評価するのか,この難しい問題への一つの方法論として連想法を提唱するとともに,その実践を紹介します。日本だけではなく外国でも連想法による調査を行っております。今後,道徳授業の評価が問われるようになってきた際に注目の手法です。
目次
【第1章 教育臨床】
第1節 課題・関係・臨床
課題―道徳授業への筆者のこれまでの関わり/教育学と道徳教育
第2節 教育学・教育・教育臨床
教育学と教育の関わり/第二次世界大戦後道徳教育と本論/教育臨床にかかわる論議
【第2章 道徳における評価】
第1節 道徳授業における評価
道徳授業評価への疑問/行為を評価するか/道徳的実践力を評価する/道徳判断の評価/授業進行チェックから授業評価へ/道徳授業1単位時間で何をとらえるか
第2節 道徳授業の展開と型
第二次世界大戦までの道徳と評価/第二次世界大戦後の道徳と評価/道徳授業における評価のようす
【第3章 連想法の考え方】
第1節 連想についての概観
教育臨床として語る用語/連想の歴史的な背景/実験心理学と深層心理における連想/連想基準表/連想のメカニズム概観/子どもの連想/子どもの連想基準と臨床の場の技法/連想は動く/動く連想を意味によってつなぎとめる/意味のつながりによる評価/連想の安定性
第2節 連想法による授業評価の考え方
連想マップを構成する基本的な考え方/連想マップを構成する基本的な量/回答者数と連想諸量の関係/連想時間と連想諸量の関係/提示語〈死ぬ〉による連想時間と回答語種の関係/連想による回答語と質問紙票による回答語
【第4章 道徳授業の基盤への連想法の多様な活用】
第1節 連想調査による子どもが感じた学校評価
情意の測定/調査と視覚化/〈学校〉の対連想マップ/〈先生〉雰囲気は好きでも暴力は嫌で厳しい/〈勉強〉は嫌いだが,表現し,できることは楽しい/〈放課後〉は開放感にあふれる/〈友だち〉きびしさのない関係/本節の終わりに
第2節 いじめに関するドイツ,マレーシア,日本の意識比較―連想調査によるオスナブリュック,ペナン,長崎の大学生の調査―
本節のはじめに/オスナブリュック,ペナン,長崎におけるいじめの語感と連想/長崎における1996年と2002年の〈いじめ〉による連想マップ比較/本節の終わりに
第3節 市民育成としての知識に基づく道徳上の判断形成
知らない/日本における教科書の構成/冗長性を
【第5章 連想法による道徳授業評価】
第1節 日常の道徳授業の評価
家族をテーマにした日常の道徳授業/授業2「手品師」/授業1,2と連想法による評価-道徳教育における理解-/指導の違いによる授業(揺さぶりのある授業)/授業5:再びいのちの授業/5つの授業全体として
第2節 ゲーム感覚の,またゲスト・ティーチャーを招いた道徳授業の評価
ゲーム感覚の授業〈あき缶〉/ゲスト・ティーチャーを招いての授業/子どもの意識変容をとらえる
第3節 グループ・エンカウンターとつなげた道徳授業
子どもの関わり/授業の全体構成/結果の考察〈友だち〉〈自分〉/本節のまとめとして
【第6章 道徳遠隔授業の授業評価】
第1節 郷土を見つめる道徳遠隔授業の構成
郷土を見つめる道徳遠隔授業の構成/共同の学びを組み込んだ遠隔授業/道徳遠隔授業/子どもの感想による授業評価
第2節 多地点接続による道徳授業
生活の素材で自己をふりかえるしかけ/多地点接続による道徳遠隔授業の概要/連想調査で見る,赤米でつなぐ道徳遠隔授業/多地点接続による道徳授業の意義/多地点接続による道徳遠隔授業の終わりに
第3節 いのちへの思いを育てる道徳遠隔授業
死を取り上げて遠隔で話し合う授業/質問項目による子どもの授業評価/連想調査による子どもの意識の動き/〈いのち〉の授業として/〈自分〉の育成/本節の結語
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