実効性のある道徳教育

実効性のある道徳教育 日米比較から見えてくるもの
- 柳沼良太 著
- A5判 並製 192頁
- 2015年7月 発行
- ISBN 978-4-316-80416-3
- 定価 (税込) 2,640円(本体 2,400円+税)
- 読者対象:教師,研究者
商品内容
実効性や科学的根拠についての検証に基づき進められているアメリカの「人格教育」の成果と課題について論究しつつ,今後の道徳教育のあり方を展望する。
目次
はじめに~実効性のある道徳教育を求めて~
第1章 「特別の教科 道徳」の実効性を高めるために
はじめに
1節 道徳科の目標
1.道徳の認知的、情意的、行動的側面
2.道徳科の目標をどう修正するか
3.「道徳的実践力の育成」から「道徳性の育成」へ
4.道徳性を構成する諸様相
2節 道徳科の指導内容
1.内容項目の変更
2.重点項目の扱い
3節 道徳科の指導方法
1.多様で効果的な指導方法の導入
2.内省を深め目標を見いだす工夫
3.子どもが主体的に学習に取り組む工夫
4.よりよく生きる力の育成
5.問題解決的な学習の活用
6.体験的な学習の活用
7.特別活動等の体験活動との関連づけ
8.複数の内容項目と関連づけた指導
4節 道徳科における道徳的行為・習慣の指導
5節 道徳科の評価方法
6節 道徳科の課題と展望
第2章 いじめ問題に対応する道徳教育の開発・実践
はじめに
1節 いじめ問題の分析
1.いじめの定義とその課題
2.いじめを見えにくくする子どもの性格特性
3.いじめに対応するスタンス
2節 いじめ防止教育と道徳教育
1.いじめ防止教育の方針
2.いじめ問題に対応する道徳授業の課題
3節 いじめ問題に対応する道徳授業の実践例
1.小学校での実践例
2.中学校での実践例
おわりに
第3章 アメリカの人格教育
1節 人格教育とは何か
2節 先行研究の検討
3節 新旧の人格教育
4節 リコーナの人格教育論
5節 人格教育の包括的アプローチ
6節 人格教育の指導方法
1.核心価値の意義と設定
2.核心価値の指導
3.教師が模範を示す
4.自発性と内発的動機づけ
5.人格教育のカリキュラム
6.体験活動との関連づけ
7.人格教育と生徒指導
8.思いやりの共同体
9.学校、家庭、地域の連携
7節 人格教育の評価方法
1.レンゲルの観察評定尺度
2.リコーナの包括的評価計画
3.人格教育パートナーシップの評価方法
第4章 日米の道徳教育に関する比較考察
1節 歴史的経緯と政治的要因
2節 推進する諸団体
3節 法令上の位置づけ
4節 道徳教育の目標
5節 道徳の指導内容
6節 道徳の指導方法
1.伝統的な指導方法
2.新しい人格教育の指導方法
3.問題解決的な学習
4.体験的な学習
7節 道徳の評価方法
8節 道徳教育と生徒指導
1.道徳教育と生徒指導の関係
2.生徒指導室の役割
9節 学校全体での取り組み
10節 日米の比較から見えてくるもの
1.類似点と相違点
2.新しい人格教育の課題
第5章 新しい人格教育の成果と課題
~学力向上と規律改善(いじめ防止)との関連から~
1節 人格教育と学力向上の関係
2節 人格教育と規律改善(いじめ防止)の関係
3節 アメリカでのいじめ防止教育
4節 いじめ問題に対応する道徳授業
5節 人格教育の成果と課題
第6章 人格教育の実践例
1節 ウォーター・ルー中等学校
1.落ちこぼれ学校から優秀校へ
2.自慢のPRIDE
3.献身的な教師
4.証拠はデータのなかに
5.思いやりのあるパートナーとしての親
6.よいことを広める子どもたち
7.人格形成の構想
2節 ミラード・ホーク初等学校
1.「第二の家庭」としての学校
2.草の根プログラム
3.カリキュラム・ガイドと人格の指導
4.三振を恐れるな
5.評価技術の向上
6.「みんなの教育にはみんなの参加が必要」
7.小さな学校が地域を動かす
3節 モーガン・ロード小学校
1.学力と人格の向上
2.人格・読書推進委員会
3.バディー・クラスとの交流
4.教師と親との協力
5.成功を示す指標
4節 ランシング中等学校
1.「悪い言葉づかい」への対応
2.アンケートの作成と実施
3.活動の成果
おわりに
参考 小学校学習指導要領新旧対照表
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