五重塔

読んでおきたい日本の名作
五重塔
幸田露伴 Ⅰ
- 幸田露伴著/注・解説=登尾豊/エッセイ=青木奈緖
- 新書判 184頁+口絵2頁
- 2003年12月 発行
- 価格 (税込) 880円(本体 800円+税)
- 読者対象:一般
商品内容
明治維新で没落した旧幕臣の子である幸田露伴は、経済的不遇の中で自ら「刻苦勉励」して大作家になりました。旧幕臣の子としての儒教的な素養に加え、仏教の経典の読破、漢学塾や図書館での日中古典籍の膨大な読書は、作家露伴を形成するだけでなく、小学校卒でありながら京都帝国大学講師に推薦されるほどの学殖を身に着けさせました。その露伴が、近代資本主義が急速に発展していく明治二十年代に、腕はたしかでも世渡り下手な大工のっそり十兵衛を主人公に、近代化の対極にある職人魂と心根の世界を描きました。ここには隆昌する欧米文化を横にみながらの露伴の思いがあります。ちなみに露伴は、近代の影絵の世界『たけくらべ』と一葉の作品を、世に先駆けて称揚した人でもありました。
目次
「五重塔」
ご購入方法
ご購入希望の際は,お近くの書店にご注文下さい。
また,この本は,下記のオンライン書店でもご購入いただけます。
送料・お支払い方法等につきましては,各オンライン書店のホームページをご参照下さい。