遊びをする将軍 踊る大名

江戸東京ライブラリー 20
遊びをする将軍 踊る大名
- 山本博文著
- 四六判 196頁
- 2002年6月 発行
- ISBN 978-4-316-35890-1
- 価格 (税込) 1,650円(本体 1,500円+税)
- 読者対象:一般
商品内容
『王は踊る』という映画があります。フランス絶対王政時の太陽王ルイ十四世はダンスが大好きで、その国王の趣味が貴族たちを従えていく象徴的な意味をもっていたというものです。ルイ十四世は徳川家光将軍と少し時代の重なる人ですが、わが徳川幕府初期も江戸城において、将軍の趣味が大名たちにとって政治的意味を担うものとしてあった時代でした。二代将軍秀忠は御成、三代将軍家光は踊り見物が大好きでしたが、将軍は大名たちの前に身体をさらし、大名たちは将軍の歓心を買おうとして能・茶会を開いたり、小姓踊りやまた自ら踊ったりするのをご覧に入れようとしました。その他にも、将軍の趣味・嗜好が将軍と大名の親近を形成するということがあり、それが将軍を上へ上へとおしあげていったのです。中・後期の徳川将軍は、江戸城奥深く鎮座して大名と距離をおくようになり、大名の心得も家柄や格式ということが重視されるようになりますが、そうなる前のあまり人に知られていない、将軍の生身の姿・趣味をめぐる江戸城内政治力学と大名たちのドラマを、ルイ十四世にも触れながら描きます。
目次
踊る国王と踊りを見る将軍/徳川家康の覇権と外様大名/徳川秀忠時代の政治と御成/徳川家光の遊びと政治/遠くなる将軍と大名
ご購入方法
ご購入希望の際は,お近くの書店にご注文下さい。
また,この本は,下記のオンライン書店でもご購入いただけます。
送料・お支払い方法等につきましては,各オンライン書店のホームページをご参照下さい。