眼龍義治先生の和楽器講座
第2回三味線
第3回和太鼓
1.楽器について
2.和太鼓の歴史
3.演奏の準備
4.基本的な奏法
5.さあ心おどらせ太鼓と対話しましょう
8.太鼓の応用編
第4回篠笛
第5回尺八
第6回合奏を楽しもう
第3回 和太鼓 - 和太鼓は心おどる楽器 -
4.基本的な演奏
平置き台,やぐら台によって異なりますが,基本的な平置き台について説明します。

1. 両足を肩幅よりやや広めに開き,腰を少し落として上体を安定させます。 3. 打ちおろす時は腕を柔らかくして肘から先導して弧を描くようにおろします。
2. 手を伸ばしたまままっすぐ上げます。    
   
4. 打つ瞬間は手首のスナップを十分に利かせ,皮の中心を打ちます。    
    決して力だけで打たないようにしましょう。野球のバットやテニスのラケットの振り方と同じ原理です。打つ瞬間の手首のスナップの利かせ方で音色が変わります。
スナップの感覚を十分に感じながら練習してみてください。
 
   
  日本の伝統音楽の指導法ではほとんどの分野で使われています。絶対的な決まりはありませんが,たとえば次の例を見てください。
太鼓には他の楽器のように旋律(せんりつ)がありませんから,是非唱歌を活用して練習してください。 民族音楽は楽譜(がくふ)なしで伝承されてきましたから,唱歌はたいへん重要な役割を果たしました。
なお,締(しめ)太鼓は普通「縁打ち」はなく,撥(ばち)皮の2cm位のところから皮を押さえるように打つ「付け撥」という奏法があり,唱歌も使い分けています。
(現在ではいろいろな唱歌の記法が工夫されています。)

 
 

 
05