眼龍義治先生の和楽器講座
第2回三味線
第3回和太鼓
1.楽器について
2.和太鼓の歴史
3.演奏の準備
4.基本的な奏法
5.さあ心おどらせ太鼓と対話しましょう
6.太鼓の応用編
第4回篠笛
第5回尺八
第6回合奏を楽しもう
第3回 和太鼓 - 和太鼓は心おどる楽器 -
6.太鼓の応用編  
  民族音楽や民俗芸能の中で活躍する太鼓は,大太鼓か締太鼓かの一方だけの場合が多いのですが,最近の創作太鼓は両方を組み合わせたものが一般的になっています。
その場合,大太鼓のパートを「表打ち」といい,締太鼓のパートを「地打ち」または「裏打ち」といいます。
「地打ち」は持続低音(伴奏)のような役割をし,一定のパターンを繰り返しながら,「表打ち」を引き立てます。
それと同時に全体をリードする役割も担っています。次の練習課題はそのような方法を前提に作ってあります。上の段が表打ち,下の段が地打ちになっています。
パートの組み合わせを変えて練習することもできます。更に個々のパートだけでも練習曲として活用できます。なお,締太鼓がない場合は大太鼓だけで練習してもかまいません。