教育研究所
№1000☆「つまずきは,成長のもと」
昔から「失敗は成功のもと(元,基)」や「失敗は成功の母」と言われている。分かってはいるが,失敗したとき(つまずいたとき,間違えたとき)は,「あ~~あ!」とがっくり落ち込むものです。その上,失敗したことは他人には知られたくない。ましてや「その原因が自分にある」といわれたり,「お前の能力が低いからだ!」と思われたくないという「心理」が働くものである。少なくとも,自分はそういう状況が多かった。
そこで,授業中の子供のつまずきや間違いについては,教師としてはっきりと伝え,それを乗り越える再挑戦をさせるか,支援(個別指導,IT活用など)をするということが重要である。そして,授業中(学習の過程)でのつまずきや間違いは,学期や学年の成績に反映させないことである。つまり「つまずきは成長のもと」なのである。
したがって,途中のつまずきや間違いは,子供が成長するために活用し,最終的な成績は学期末や学年末の状態に基づくべきだということである。これは,学校評価や人事考課にも通じることである。(参考:「算数授業つまずきの原因と支援」教育出版,「失敗学のすすめ」講談社文庫,いずれも2005年)(H&M)
(2019年6月14日)
☆おかげさまで「教室の風」が1000号を数えました。これもひとえに皆様のご支援の賜と心より感謝申し上げます。これからもなにとぞよろしくご愛顧のほどお願い申し上げます。