教育研究所
№1003「子供にも教師にも振り返りが大切!」
新学習指導要領では,学び方として「主体的・対話的で深い学び」の実現を求めている。特に,「深い学び」が課題となっている。
その「深い学び」の1つとして,学習活動として「振り返り」を推奨している。始めに,問題解決の際に見通しを持つための「振り返り」つまり,既習事項や既有体験を想起することがある。次に,解決が一応できた段階で,解決の過程や結果(答え)を確かめる「振り返り」がある。ここでは,ペアやグループで情報交換すること,学級全体で学び合いをすることが行われる。さらに,学習のまとめの段階では,本時の学習を「振り返り」,何が理解できたか(分かったか),何ができるようになったか,どのような考えをしたかなどをまとめる。しかし,これだけで終わっては,深い学びにはならない。これまでの学習したことを「振り返り」,今までに学習して身に付けた「知識」や「技能」や「見方・考え方」との関連(統合する,拡張する,一般化するなど)を付けることである。
そして,最終的には,「学習のまとめ」に課題と類似の問題を解決して,本当に理解できたか,できるようになったか,考え方が分かったか「振り返り」をするのである。子供は「今日の学習が分かったか?」,教師は「今日の指導の仕方は効果的だったか?」を「振り返り」をして,自己評価になる大切な事柄である。
教科の学習だけでなく,様々な場面で「振り返り」を取り入れ,自分自身を見つめる大切さを実感させるようにしたい。 (H&M)
(2019年6月26日)