教育研究所
№1005「草花あそび」
New草花あそび研究所相澤悦子さんの写真と図解びっしりの著作「作ってびっくり!かわいい草花あそび」を読んで(眺めて),子供の頃を思い出した。
姉たちは草花を摘んで,ブローチや髪飾りを作って,普通の顔から可愛い草花の方に他人の視線をそらしていた。壁飾りを作って,トイレに飾っておいて,忘れたころにドライフラワーになっていることに気付いたこともある。
今と違い,気のきいたおやつのない時代だったので,スカンポやチガヤなど草花を摘んでおやつ代わりに食べたこともある。
また,野原の雑草を輪の形に結んでおき,そこに友達を誘いこんで「つまずかせて」大笑いしたもである。という自分が,友達に同じように「つまずかせられ」て,「ちくしょー!」と悔しがったものである。
ところで,当時とは異なり,「かわいい草花」を無造作に摘んで遊ぶのはいかがなものかと思わざるを得ないこの頃である。つまり,広々とした野っ原に無数の草花があるときには,少々採取して遊びに使ってもいいかもしれない。自分の家の庭やベランダの植木鉢で育てた草花を使うのもまあいいかもしれない。
でも,草花を使って楽しく遊ぶのは,限定的にして,公園や野山で,大切に育てられている草花は,「目で楽しむ」「スマホで撮影して思い出にする」程度にして,大事にしてほしいものである。美しい草花がそのまま,いつまでも生き続けているように護る(守る)ことが重要だと思う。ちょっと大げさだが,人間(人類)の責任でもある。(H&M)
(2019年6月28日)