教育研究所
№1025「校内研究の協議会」
知り人も少なくなり校内研究に呼ばれることがめっきり少なくなった。久しぶりに,A区立B小学校と,C市立D小学校に年に数回,校内研究の仲間に入れていただいている。
B小学校では,提案することを事前に知らせ,その視点から授業を観察して,それを中心に協議している。それも,「よかったこと」,「改善したいこと」,「質問」,「提案」と,分類して効率的に進めている。先生方の発言が,明確,簡潔で,短時間に実に多様な議論ができている。子供たちの発言やノートの記述を見ても,内容はともかく,はっきりと分かり易く書けている。先生方の日ごろの指導が良く,自ら実践しているからであろう。そういえば,校長先生の開会の言葉や教頭先生の閉会の言葉も,内容と心がこもっていて簡潔で素晴らしい。管理職も,先生方も,子供たちも回を追うごとに成長している。
一方,D小学校の協議会も素晴らしい。それは,教員が研究授業で,子供の学習状況を食い入るように観察してメモしている。授業者がどのように子供たちに働きかけ,つまずいている子や行き詰っている子にどのような支援をし,どのように変容していったかを見届けている。どこの学校にもいがちな「ぼ~~っ!」としている先生は(ゼロとは言わないが)いない。そして,協議会では,自分の目で観察し,子供と教師の動きを確かめての発言なので,具体的で,説得力がある。単なる感想や,当たり障りのない意見に終始しがちな学校が少なくないだけに,素晴らしい。管理職もごく自然に協議に加わっている。だから,子供たちも先生方も,回を重ねるごとにぐんぐん成長していく。(H&M)
(2019年7月29日)