教育研究所
№1026「部活動・・・!!」
新聞の書籍の広告を眺めていたら,「部活動...」というタイトルが目に入ってきた。T出版社としては珍しい分野の出版だなと思った。でも,よく見たら「過活動膀胱...」だった。内心,「ぼけたかな?」と,心配してしまった。
今進行中(とはいえあまり進んでいないようだが)の働き方改革で,中学校の部活動が検討の一つになっている。その上,OECDの教員の勤務時間の調査結果(2019年6月19日新聞報道)で,日本の中学校の教員の勤務態様で,部活動が他国に比較して突出していることが頭の片隅に,「強く」残っていたからに違いない。
部活動が,中高生にとって,生き甲斐,身体的・精神的な情熱を傾けることなどについて有益であり,学校・教師としては生徒指導(生活指導)の面からも必要であるとの判断があり,「なくすこと」はできないようだ。(註:中学校学習指導要領解説 特別の教科 道徳編「スポーツ,文化,科学等に親しませ,学習意欲や責任感,連帯感の涵養,互いに協力し合い友情を深めるなど人間関係の形成等に資する」「学校教育の一環として教育課程との関連を図る」「運営上の工夫を行うこと」)
具体的な運営の改善は難しいと先送りせず,教育委員会の基本方針と指導を得て,根本的に検討し,実行していくことが期待される。「学校」と「地域(の人々)」と「社会教育施設」と「スポーツクラブなど社会教育関係団体など各種団体」との連携による「実施(運営)」を本気で考えたい時期に来ている。(H&M)
(2019年7月30日)