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教育研究所

№1051「子供たちの体力」

 「知・徳・体をバランスよく育む。」これが日本の学校教育がこれまで大切にしてきたことであり,これからも大切にしていかなければならないことだ。

 先日,小学校に勤める先生とコロナ禍の中での子供たちの体力について話す機会があった。今年度の「全国体力・運動能力,運動習慣等調査(全国体力テスト)」は新型コロナウイルス感染症対策のため中止されたが,その先生の勤める小学校では,3密を避けながら体力テストを実施したそうだ。

 担任をしている子供たちについてのみの結果だが,その子供たちの昨年度(前の学年)の結果より多くの種目で成績が下がったという。このことだけをもって,コロナの影響で子供たちが外で活動する機会が減ったため体力・運動能力が低下したと結論付けることはできないが,十分に注意をしていく必要があるだろう。

 おそらく多くの教師は肌感覚でこのことについて気がついているのではないだろうか。コロナ禍による臨時休校で,「学びを止めては行けない」ということが広く言われた。休校中でもオンラインで学びを続けられるようにGIGAスクール構想も前倒しをして進められようとしている。

 しかし,それは子供たちの頭の部分についてのことであり,心や体については置き去りにされているように感じる。「教育は,人格の完成をめざし,(中略)心身ともに健康な国民の育成を期して行われなければならない。」という教育基本法第1条を,教育に関わる者は今,もう一度,しっかりと認識することが大切だ。(A.O)

(2021年3月31日)