教育研究所
No.369 「悲観的に,最悪の事態を想定する時代か?」(2014年04月04日)
ニュースに過敏に反応しているからかも知れないが,最近,子どもを取り巻く「安全・安心の環境」が危うくなっているような気がしてならないのです。
特に,不審者や変質者のかかわる事件が頻発しています。
○子どもが誘拐,監禁される。
○子どもがいきなり殴られる。
○何の理由もなしに子どもが殺傷される。
○子どもが突然行方不明になる。
○子どもが性被害にあう。等々。
子どもに,「不審者や交通事故に気を付けるのよ!」と,学校や保護者が注意するレベルを超えているように思えてならないのです。
どうやら学校も,保護者も,地域も「事態を悲観的に捉え,最悪の事態を想定して,対応する時代になった」と考え,対処することが必要のようです。
町ぐるみで,「子どもの安全・安心を守る」実践をしている例を紹介します。
「子どもは家族の宝物」「子どもは学校の大切な存在」「子どもは地域の希望」ととらえ,できることを実行して行くことが大切だと思います。
子どもたちが,地域でゆったりと過ごせるような,そんな街にしたいものです。
○家庭と学校は,危険に気付き,危険を避けるしつけと行動力を育てている。
○学校は,登下校の際に,校外に出て,子どもを見守り,必要な指導をしている。
○保護者は,子どもの登下校を可能な限り見守り,必要なしつけをしている。
○「緊急避難110」に,保護者や地域住民は協力している。
○「子ども見守りたい」などボランティア活動をしている。
○子どもの登下校の時間帯に,散歩やジョギング,犬の散歩,買い物に出かけ,子どもたちを見守っている。
○地域の公園や通園地の様子に注意して,立ち寄ったり,子どもたちに声をかけたりしている。
(H・K)