教育研究所
No.357 「しあわせ」について考える(2013年09月25日)
ささやかなしあわせを,大きなしあわせとして,明るく,元気に,健康で,前向きに希望をもって生きたいと願う,この頃のできごとです。
Part1「あなたは幸せね!」
「妻の生涯学習・マージャン」の友の連れ合いの方が,自分の薬の管理ができなくなり,困り果てているという。
というのも,これまでは,「これは朝」「これは昼」「これは夕方」と,袋に日付と飲む時間を記入してきめ細かく世話をしていたのだそうです。
ところが,最近は,気付いたときには,目の前にある薬をいっぺんに呑んでしまうので,家を空けられなくなったという。
妻は私に,「世話のやきすぎが,連れ合いの自立を駄目にしてしまったのよ!」
「あなた,私のような,ほどほどの奥さんをもって幸せだね!」と,さらりと言ってのけます。
(「はい,はい,適度の手抜き奥様に感謝しております」)
Part2「ぼけないでね!」
夕刻,駅からの帰り道で,小学生の女の子に声をかけられました。
「えっ,どうして私を知っているの?」と聞いたら,
「Yくんのおじいちゃんでしょ。保育園にむかえにきていたからおぼえているよ」という。
「今,どこの学校に行っているの?第八小?」
「Yくんとはちがうよ。第二小だよ」
「そうか。遊びも,勉強もがんばってね」と言ったら,そのかわいい女の子は,さらりと言いました。
「Yくんのおじいちゃんも,ぼけないでね!」
(有難う。でも,そうはっきり言われると,少々心配になってきました)
Part3「席を譲られて」
多摩モノレールに乗っているときのことでした。
少々疲れていましたが,空いている席がなく立ちん坊をしていました。
多摩モノレールは,乗客に大学生が多く,乗降時は,下車する人などは,おかまいなくどっと乗り込んでくるので大変です。
ましてや老人に席を譲ってくれる人はまずいません。
次の駅に着いたとき、前に座っていた若い女性が席を立ちました。
私は、当然のごとく座り,やれやれと思いながら本を出して読みかけました。
ところが何気なく,ドアのほうを見るとさっきの女性がこちらを見ていました。
「そうか,自分は,降りるかのようにして,さりげなく席を譲ってくれたのだな」と気付きました。
頭を軽く下げてお礼の会釈をしました。
女性も心なしか表情を崩して頭を少し下げてくれました。
(本当にしあわせな気持ちになりました。ありがとうございました)(H・K)