教育研究所
No.344 「ワクワクすること」ということ(2013年02月14日)
年末に,ゆずジャムを作った。
親しい友からいただいたゆずを使って作ったものである。
そのゆずをご近所にお裾分けしようと思い持って行ったら,逆に,生家から送られてきたというゆずで作ったジャムをもらい受けた。
たくさんのゆずを有効に使いたいと思っていた矢先だったので,いただいたジャムを食べ,そのあまりのおいしさに自分でも作りたいと思った。
面白いことにジャム作りをすると決めたとたん,ワクワク感と新しいことに挑戦する意欲がわき出てきた。
私にとってジャム作りは,初めての経験となる。
思案の末,インターネットで,レシピを調べて取りかかることにした。
いろいろなレシピがあった。
多くの人がジャム作りに取り組んでいた。
それぞれの人が,おいしいジャム作りには「この方法が一番」とネットに載せて,発信している。
その中から,二つのレシピを取りだして,よく読んでみた。
それらのレシピのよいところを参考にして,ゆず1kgと500gのグラニュー糖でジャム作りを始めることにした。
結構手間暇のかかる作業であった。
取り出した袋や種をゆでたり,細かく千切りしたゆずの皮を何度も水洗いしたり,茹でたりした。
皮の苦みを取ったり,煮詰めたときに固まりやすくするために必要な大切な下拵えである。
2日がかりでようやくジャムはできあがった。
初めてにしては,おいしくできあがった。
早速パンに塗ったり,プレーンヨーグルトに入れたりして食した。
美味である。
得意げに友にこの話をしたら,是非分けてほしいと言ってきた。
さっそく宅急便でお裾分けしたら,うれしいお礼のメールが入った。
ジャム作りは,私にとっては,日常の食事の準備やお総菜作りとは違っていた。
手間暇をかけたかいがあった。
モノを作る喜びがあった。
ジャム作りを通して,少し若くなったような気がした。
あのワクワク感のおかげである。
モノを作るということは,ワクワク感がうれしい。
このワクワク感はどこから来るのだろう。
これまでの経験から割り出して,「それよりもう少し背伸びしなければできないこと。
簡単にはできあがらないこと。
自分なりの工夫がのこされていること。
何か生活に役立つこと」そんなことかなと考えて見た。
きっと,一人でモノを作るより,友と一緒に協力してモノを作ることができると,もっとワクワク感が出てくるのだろう。
学校はモノを作る機会がたくさんある。
教科でも特別活動でも総合的な学習の時間でもモノを作る機会が増えるといいと思う。(K・T)
(2013年02月14日)