教育研究所
No.342 猫とジャガイモ,そして,じーじの初春の願い(2013年01月07日)
あけまして,おめでとうございます。
我が家には,あたたかいところで生まれた猫の「アビちゃん」(アビシニアン)が,もう10年も居座っている。
アビちゃんは寒がりで,冬は湯たんぽかホカロンが欠かせない。
うっかり入れ忘れようものなら,夜中でもよく通る小さな声で催促をする。
寒いままにしておくと風邪をひき下痢をする。贅沢な猫である。
アビちゃんは,普通の猫のように「ニャー,ニャー」と大声で鳴いたりはしない。
アビちゃんが,外に出してほしいときや毛づくろい(ブラッシング)をして欲しいとき,水やえさがなくなったとき(これは,えさや水がなくなったままにしておいた飼い主の失点であるが・・・),寒いのに窓が網戸だけになっているとき,また,ウンチやおしっこで塒が臭うときなどに,か細い声でおねだりをする。
その上,私には,何がしかの世話を要求するときだけ,足もとに寄って来て顔を擦り寄せる。
しかし,老妻に対しては,大した世話をしているわけではないのに,「アビちゃん,おいで!」と声をかけると,子犬のように走り寄って行き,膝の上に寝転んでゆったりとしている。
この頃は,孫が結構面倒をみるようになり,そして,だいぶ馴れて私と老妻の中間ぐらいの扱いをアビちゃんから受けるようになってきた。
最近アビちゃんの部屋に,植木鉢に植えたジャガイモが青々としている。
家庭菜園の片隅で,ジャガイモがついてなく茎だけが生きているのを,孫が見つけたものだ。
「じーじ,このジャガイモ,このままにしておいたらジャガイモ育つかな?」
「それは無理だよ。もう少し寒くなったら枯れてしまうよ!」
「寒くなければ枯れないんだね。それなら,アビちゃんの部屋に入れておこう!」
「それでどうしようというの?」
「そんなことも分からないの!大人なのに。ジャガイモが育つんだよ」
「ェッ,それはお楽しみ!!」
というわけで,アビちゃんとジャガイモの同居生活が始まった。
孫は,頑固なところがあって,「じーじは,すぐダメだって言うけど,もしかしたら育つかもしれないよ!」と言われそうで,そのままにしてある。
さて,どうなるか楽しみにしている。
そうそう,去年の冬は日当たりのよい部屋で朝顔の種をまき,ごくごく小さいながら花を咲かせた。
そのときも,「ほーら,ぼくの言うとおり冬でも朝顔の花が咲いたでしょ!」と,得意顔をされたことを思いだす。
その孫も4月からは1年生である。
あんまり特別なことに興味を示し実験することなく,普通の1年生として楽しく学校生活を送り,学習にも元気に取り組んで欲しい。
じーじの初春の願いでもある。(H・K)