教育研究所
No.335 「安全登校見守り隊」体験記(2012年09月20日)
隣家の老人に請われて,近くの小学校の登校校安全を見守るボランティアに参加した。
最近の子どもたちの姿に触れて,感想をいくつか持った。
(1)交差点で,黄色旗を持って,交通整理をしていたら,ゴミだしのついでに,男性老人が「ご苦労様・・・」と労いの言葉をかけてくれた。
知らない人なのに,いい気持がした。
(2)200人くらいの子ども(小学生150,中学生50位)が登校する交差点を担当したが,「おはようございます」と自ら言ってくれたのは,女子中学生1人,女子小学生1人だけだった。
こちらが声をかけて,返事を返してくれたのが,中学生2人,小学生20人くらいだった。
知らない人に声を掛けられても無視しなさい,という学校の指導力の高さを実感できた。
(3)保護者も20人くらい子どもを送ってきていたが,3人の母親が挨拶をしてくれた。
(4)信号が赤になっても渡っているので,「信号が赤だよ!」と制しても,意思強固,自分の行動を変えることなくゆったりと渡っている。
渡ることをやめて次を待つ子は,なんと,数人に過ぎなかった。
(4)の続き。「信号の見方くらいわかっているよ!」「ちゃんと,見えているよ」と,論理的(?)に反論する小学生が3人もいたのには少々驚いた。
相手の言い分を聞いて反論するという小学校教育がかなり成果を上げているようである。
(5)横断歩道を無視して,最短距離で横断しようとする子どもも多い。
注意の声かけに全員が無視。そのうち事故が起こるかもしれない。
(6)最後に,大人の信号無視横断。
子どもに配慮しない自転車,自動車のきわどい信号無視がなんと多いことか。子どもは,こうした大人をモデルにして,いい加減さを学習内容に優先して身につけているのかもしれない。
わずか1週間のことではあるが,いろいろ考えさせられたいい体験でした。
隣の人とも仲良くなり,友人が一人増えました。感謝している私です。(H・K)