教育研究所
No.315 微笑むことということ(2011年08月10日)
毎日の生活の中では,たくさんの嬉しいことや楽しいことに出会う。
そういう出会いの時は,自然と微笑みが浮かんでくる。
また,困ったことや悲しいこと辛いことにもたくさん出会う。
嬉しいこと,楽しいことは大丈夫だけど,困ったことや悲しいこと,辛いことに出会った時,どう向き合うかが大切なことになる。
向き合い方次第で,毎日の生活に大きな影響を与えることになる。
最近,私は不思議なことを感じている。
口をへの字に曲げ口角を下げている時と,口角を上げている時では心のありように大きな違いがあるのだ。
なぜこうも違うのだろうか。
口角をあげた顔でいると元気が出てくる。
特に,困ったことや辛いこと,悲しいことに対して,真正面から向き合った時に大きな力を発揮してくれる。
自分の内部から湧き上がる力ばかりではなく,まわりにいる人にも大きな影響を与える。
口角をあげ微笑みをたたえた表情は,自分自信が明るく穏やかな気分になり,余裕が出て,落ち着いた気分で物事に対処できる。
そして,周囲の人々をもほっとさせ,元気づけ,安心した気持ちにさせる。
学校においても同じである。
子どもたちは,教師の微笑みの顔が好きである。
口角を下げた顔でいると「先生,そんな怖い顔をしないで」と言ってくる。
ある授業の終わった時であった。
「先生の笑顔がすてき」
と話しかけてきた生徒がいた。
「先生に笑顔で声をかけられると安心するよ」
という生徒もいた。
そんな時は,教材の読み込みも十分で授業の流れに自信があり,凛として笑顔で生徒達の前にいる時である。
教師として,生徒の前では,いつも微笑んでいたいと願っていた。
しかし,これは,簡単なようで難しいことである。毎日の努力によってしかそれは実現できない。
私は,これからも「微笑むこと」を忘れずにいたい。
人の話を聞く時も,こちらの思いを話す時も,仕事をする時も,食事をする時もいつでも「微笑むこと」をやってみよう。
「微笑むこと」から一日が始まると,落ち着いた気持ちで自信を持って事に当たることができるような気がする。
そして,まわりの人たちにも「微笑むこと」の輪が広がっていくような気がする。(K・T)