教育研究所
No.305 最近体験したいい話(2011年02月23日)
◆いい話-1
もう何年も前になりますが,山歩きのために,老妻と揃いの防水のアウターウェアを購入しました。パンフレットにあった「防水性」と「透湿性」の機能と「防風」を備えたものでとても気に入り,繰り返し使いました。
最近,くたびれたゴアテックス・アウターウェアを手にして,名前を登録していなくても保証は有効だと知り,連絡しました。
そうしたら,点検しますからとりあえず,着払いで送って欲しいということだったので,早速送りました。
2週間ほどして,発送元払いの宅急便が届きました。
中を開けてびっくりです。
老妻のアウターウェアは,防水加工がし直されている上に,あちこち痛んでいたところが丁寧に修繕してありました。
私のものは,さすがに駄目だったらしく「ここまで使い込んであるので修理不能です。ご愛用に感謝します」とメモが付いていました。
老妻は,感激してうっとりしていました。
◆いい話-2
我が家は,家族揃って餅好きです。
もっぱら「農家田舎餅」を愛食しています。
珍しく,個包装の餅が,開封していないのに変色していました。
包装の袋に「製品管理には万全を期していますが,万一不良品がございましたらお手数ですが当社までご連絡ください」とありましたので,連絡しました。
こちらも,代替のお餅と,丁寧なお詫びとともに,原因の簡潔な説明がまもなく送ってきました。
あとで,「開封後は,密封して冷蔵庫に入れ,お早めにお召し上がりください」「外装袋を開封しますと賞味期限内での品質保持ができなくなりますのでご注意下さい」という,注意書きに気付き,我が方の落ち度に気付いて,赤面した次第です。
「生産者の商品への責任ある気遣い」と,「費者の商品に対しての適切な取り扱い」の両方が大切なのだと,この年になって,とてもいい勉強をしました。
◆道徳の読物資料
そこで,この2つの「いい話」を,道徳の時間の読物資料として作品化することを考えています。
企業は,利益の追求が本義ですが,自社で生産した製品に,誇りを持ち,最後の最後まで責任を持つ哲学と良心と行動に,感激したからです。
子どもたちには,このような立派な企業を起業する人になってしてほしいと願います。(H・K)