教育研究所
No.259 三度目の正直~腰痛との戦い~(2009年03月18日)
40歳過ぎまでサッカーをしていた。
ドリブルをしていてブロックされ,相手の出した足を軸に一回転して腰を強く打ったことがある。
そのことが原因と勝手に思い込んでいるが,腰痛に悩まされ続けてきた。
何ヶ所かの医院にも通ったが,医者は皆「カレー」(華麗ではなく,たぶん加齢か)だと言い,治療は赤外線をあてるくらいだった。
3年ほど前にテレビで,ダンベル体操なるものを見た。
軽くやれば,老化防止,腰痛の軽減にもなるという某大学の運動生理学の教授の話を信じて,ダンベルを購入し早速始めた。
3週間ほど続けたが,なぜかかえって悪くなった気がした。
張り切りすぎて,力いっぱいしすぎたのだと思う。
結局,やめてしまった。
これが最初である。
ダンベルは,今,漬物石の代わりを立派に果たしている。
次は,大学の先輩から腰痛克服体操を教わった。
当人は,腰痛から開放されるには手術しかないといわれ,手術怖さに体操を始めたら,うそのように治ったというのである。
これは信頼できる。
そのメニューをコピーしてもらい,次の日から開始した。
これも,効果がなかった。
先輩のせいではない。
この原因は,自分にある。
まじめに継続して取り組まなかったからである。
3度目の腰痛克服への挑戦は,昨年の11月から始まった。
中心性網膜炎の疑いで教え子の眼科医にかかった帰り道(目のほうは結局,疲れ目ということで,カレー現象の診断)。
立ち寄った調剤薬局で見つけた腰痛体操のパンフレットから始まった。
そのパンフレットには,「最低でも,3ヶ月は続けなければ,この体操の効果を語ることはできない」とあった。
この体操も別の某大学の研究室の考案したものだったので,眉唾物だと思ったが,ともかく3ヶ月は続けてみようと思い,今度は根気よく続けた。
はじめのうちは効果ゼロ。
2ヶ月たっても効果のほどは自覚できなかった。
やめようと思ったが,ともかく意地で「3ヶ月」がんばり続けた。
「3ヶ月」が過ぎた。
そのかいがあり,腰痛が気にならなくなった。
現在はむしろ体操をしないと,何か忘れ物をしたような妙な気持ちになる。
それで,おせっかいながら腰痛持ちの友人たちにも勧めている。
3度目の正直といってよいかどうか分からないが,無理なく続けるということがこの歳になって実感できたという「恥ずかしい話」の紹介でした。
今では,腰痛とは何のかかわりもない4歳と2歳の孫が,私のまねをして,腰痛体操に一所懸命に励んでおります。(H・K)