教育研究所
No.213中学時代の「クラス会」(2007年04月11日)
四月,新年度の発足である。
卒業,退社,入学,入社といろいろな同期の人々との別れ,出会いがあったことだろう。
わがR中学校の「3Bクラス会」の面々は,今年,「人生古来稀也」という「古稀」を迎える。
昭和28年度卒業,当時,学年9クラスもあった大規模校での「3B]であった。
卒業後,物珍しさもあり,恩師のお宅に伺ってのクラス会が続いたが,恩師の急逝でしばらくの間途絶えていた。
50歳を過ぎてから,クラス会「再開」の声があがり,以来,今日まで毎年続いている。
50名いた級友も消息がわからなくなり,連絡の取れる仲間は20名ほどに減ってしまった。
ほとんどが東京近県に在住しているが,なかには仙台,銚子,福岡の遠隔地に離れている者もいる。
葛飾柴又で「再会」を果たし,2年に一度の旅行,その間は東京で無理をせぬ集まりにし,まずは,離れている者の地を訪れるようにしようということになった。
仙台,松島・遠苅田温泉(1泊),銚子・犬吠埼(1泊),長崎・ハウステンボス(2泊)と巡り,その後,北海道道東周遊(3泊),四国一周(2泊),奈良・京都(1泊),信州・善光寺(1泊),箱根周遊(1泊)と続いている。
この間,旅行の様子を「文集」としてまとめ,恩師の奥様にも届けて常に連絡を取り続けてきた。
焼け跡を改修した校舎で,物資の乏しい中,中学時代の懐かしい話が走馬灯のように思い出される。
厳しく温かかった恩師の話,助け合った生活,頑張った受験等々。
話が近況になると,次第に,病気,年金,孫の話が中心になってきた。
このクラス会が現在も続いているのは,クラス会を盛り上げようとする一人ひとりの人間性(家族の支え)によるものである。
昨年,恩師の奥様も亡くなれた。
古稀を迎える今年の旅行は「何処」にするか,まもなく相談することになっている。